谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
絵本紹介
2023.10.05
明治5年10月14日、日本初となる鉄道が「新橋〜横浜」間に開通しました。この事を祝い10月14日は「鉄道の日」と制定されたのが1994年。今年は「鉄道の日」制定30周年を迎える記念すべき年なのです。
鉄道ファンのお子さん、パパママ、お待たせしました! 「鉄道の日」制定30周年を記念して、電車絵本をドドーンとご紹介します。動物たちがたくさん登場する微笑ましい電車絵本から、緻密な線で細かい部品ひとつひとつまで描き込まれた迫力満点の電車絵本、ギミックがたっぷりついて運転士気分が味わえるしかけ絵本など、一口に「電車絵本」といってもその種類はとても豊富。お気に入りの電車絵本を見つけてみてくださいね。
出版社からの内容紹介
ガタン ガタン ゴトン ゴトン、ダパン ダパン ダパン ダパン、パオン パオン パオン パオン、ガオン ガオン ガオン ガオン・・・電車にのっているのはだれかな?ゆかいな音からどうぶつをあてて楽しむ幼児絵本です。
この書籍を作った人
愛知県生まれ。東京造形大学デザイン科卒。インテリアとテキスタイルのデザイナーとして活動後、絵本の創作を始める。第1回日本童画大賞優秀賞受賞。絵本に『バルバルさん』『もりのおふろ』『どうぶつサーカスはじまるよ』(福音館書店)、『どろぼうだっそうだいさくせん!』『もじもじさんのことば劇場 オノマトペの巻』(偕成社)、『そこにいますか―日常の短歌』(岩崎書店)、『うんこ!』(文溪堂)、『どうぶつぴったんことば』(くもん出版)他多数。
出版社からの内容紹介
きみ,運転士さんごっこをやるかい? ゆたかも,だいすきなんだ。ある日ゆたかは,ほんものの電車を運転することになったんだよ。うまくいくといいけど……。
この書籍を作った人
1939年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。「風の陰陽師」シリーズ(ポプラ社)で第32回巌谷小波文芸賞、日本児童文学者協会賞を受賞。主な作品に『おとうさんがいっぱい』(理論社)、『しゅっぱつしんこう!』、『さむがりやのゆきだるま』(ともに小峰書店)、「キャベたまたんてい」シリーズ(金の星社)、「妖怪道中膝栗毛」シリーズ、「妖怪道中三国志」シリーズ、「ふしぎ町のふしぎレストラン」シリーズ(すべて、あかね書房)などがある。
この書籍を作った人
1915年広島県生まれ。「どんくまさんシリーズ」(至光社刊)、「おかえりくまくん」(佼成出版社刊)、「ごろりんごろんごろろろろ」(ひさかたチャイルド刊)などの作品がある。小学館絵画賞受賞。
みどころ
このれっしゃは「まちの えき」発「つきの えき」行き。
途中で変身しながら、色々な駅に停車するというのですが・・・一体どういうこと!?
まずは普通のれっしゃで出発です。最初に停車するのは「もりの えき」。
運転手さんがボタンをスイッチ オン。
すると不思議、茶色の車体に、顔はクマ! 力の強いクマれっしゃに変身しちゃった!!
ページの上半分と下半分が分かれていて、順番にめくっていくと、変身する途中も楽しめちゃう。
さあ、あたりの景色が山から海へ。停車するのは「うみの えき」。
すると今度は海の上でもス〜イスイのぺリカンボートに変身です。
さらにさらに、今度は海の中にもぐると言うのです。海の底まで到着したら、「ちていの えき」。
その次は・・・? いったいどうやって「つきの えき」まで到着するのでしょう?
しかけのページは横に開いたり、縦に開いたり。
みんなの服装も背景だって、どんどん変わります。
「次はなにに変身するのかな?」
上からめくるのも、下からめくるのも自由です。めくり方次第でたくさんの変身が楽しめるのです。
子どもたちは、ページをめくるたびに想像をどんどん膨らませていくのでしょう。
こんなユニークなしかけ絵本を作ったのはしまだともみさん。前作『ドアをあけたら』も子どもたちに大好評。好奇心を刺激してくれる絵本2冊、合わせて楽しんでみてくださいね。
この書籍を作った人
1975年栃木県生まれ。多摩美術大学絵画学科卒業後、フリーのイラストレーターとして雑誌やCDジャケットなどを手がける。パレットクラブスクールでイラストと絵本のコースを受講し、2006年「イーラちゃんといじわるツリー」がタリーズピクチャーブックアワードで最優秀賞を受賞。作曲家うちだえーすけ率いる「イーラちゃん楽団」による読み聞かせコンサートも全国各地で開催中。
この書籍を作った人
1958年名古屋生まれ。名古屋芸術大学を卒業しデザイン事務所につとめる傍らイラストレーターを志し独立。1986年「詩とメルヘン」(サンリオ)の第6回イラストコンクール優秀作品賞受賞。作品に『じてんしゃ倶楽部』『ゆうやけ探検隊』『ベンジャミンの空』(いずれもサンリオ)、『こころの森』(ウォーカーズカンパニー)など。一連のユーモアのあるイラストで注目を集めるイラストレーター。
出版社からの内容紹介
「かこさとし◆しゃかいの本」シリーズ、復刊第3弾!
夏休みにピッタリ! 鉄道好きにおススメの一冊です。
2017年に『だるまちゃん』50周年を迎えた、かこさとし。
そのかこ先生が、今から30年あまり前に描いた「かこさとし◆しゃかいの本」シリーズの1冊。昨年には同シリーズの『こどものとうひょう おとなのせんきょ』が大きな話題となりました。
今回復刊するのは、速い新幹線のいいところと、ゆっくりペースのローカル線のいいところを楽しく描いた絵本です。
お母さんと一緒に岩手のおじいちゃんの家に行くことになった、てっちゃん。
てっちゃんは新幹線(しんかんせん)に乗り込みます。速い新幹線を走らせるために働く人々や、乗客のために働くたくさんの人々、またお母さん・お父さんの世代には懐かしい食堂車も登場!
岩手の駅に着いて、今度はお迎えのおじいちゃんと一緒にローカル線(どんかんせん)に乗り換えです。
都市から都市へと走る、しんかんせん。都市と遠く離れた住まいを結ぶ、どんかんせん。どちらも大切な役割をもっていることが、良くわかる一冊です。
遠く離れた地方に住む人びとの生活と、都市を結ぶキズナとなっていた支線は、経済的に赤字だからとして、廃止されようとしています。
恐ろしいことは育児や教育の場でも新幹線が讃えられ、鈍カン線は見すてられているという事です。
かこさとし
この書籍を作った人
加古里子1926(大正15)年福井県武生町(現・越前市)生まれ。1948年東京大学工学部卒業。工学博士。技術士。民間化学会社研究所に勤務しながら、セツルメント活動、児童文化活動に従事。1959年から出版活動にかかわり、1973年に勤務先を退社後、作家活動とともに、テレビニュースキャスター、東京大学、横浜国立大学などで児童文化、行動論の講師をつとめた。また、パキスタン、ラオス、ベトナム、オマーン、中国などで識字活動、障がい児教育、科学教育の実践指導などを行い、アメリカ、カナダ、台湾の現地補習校、幼稚園、日本人会で幼児教育、児童指導について講演実践を行った。『だるまちゃんとてんぐちゃん』『かわ』(福音館書店)、『からすのパンやさん』(偕成社)、『富士山大ばくはつ』(小峰書店)など、500冊以上の児童書の他、『伝承遊び考』(全4巻・小峰書店)など著書多数。土木学会著作賞、日本科学読物賞、児童福祉文化特別賞、菊池寛賞、日本化学会特別功労賞、神奈川文化賞、川崎市文化賞、日本児童文学学会特別賞、日本保育学会文献賞、越前市文化功労賞、東燃ゼネラル児童文化賞などを受賞。
みどころ
ママ、パパ、女の子の3人家族が、街での買い物を終えて海辺の家に帰る時でした。
電車に乗り込もうとした、その瞬間……
「あっ!」
女の子が手放してしまったのは、お店でもらった赤い風船。それでも電車は発車します、デデトト デデン。ふうわりふうわり、風船は高く高く空をのぼっていきました。
風船と電車、そして家族の、長い旅の始まりです。
雲間にいくつか赤いものが見えてきたけれど、どれが風船かな?
子どもたちに人気の間瀬なおかたさんによる「乗り物しかけ絵本」シリーズ、今回のしかけは電車での旅の途中の風船探し。風船に似たものって、結構ある……ここはよーく目を凝らして探さなくっちゃ、です。
豊かな自然や街並み、そこに暮らす人々の様子まで、電車が走り抜けていく風景は細やかに描かれていて、すみずみまでじっくりと読み楽しむ子どもたちの姿が目に浮かびます。
幼い頃に『赤い風船』という映画を観た間瀬さんにとって風船は、自由や夢、憧れとして心に残っているのだそう。絵本の中で空をふわふわと飛ぶ赤い風船は、読者の目にも同じように印象的な場面として刻まれるのではないでしょうか。
そうこうしながらも電車は進み、風船も空を飛んで行きます。森を抜け、湖や鉄橋を渡り、いよいよ電車は長い長いトンネルへ。風船は、どうなるのでしょうか……。
夕焼け空の海辺の街へと戻る家族とともに、最後までゆっくりと見守ってくださいね。
この書籍を作った人
愛知県生まれ。法政大学文学部卒業。主な作品に『でんしゃでいこう でんしゃでかえろう』『あめのひのえんそく』ほかの乗り物しかけ絵本シリーズ、『ゆうびんでーす!』『み〜つけた!』(以上、ひさかたチャイルド)、『あらしとたたかったねこのチビ』(ポプラ社)、『のねずみくんのすてきなマフラー』(フレーベル館)、『アヒルのぼうけん かわのたび』(岩崎書店)などがある。
出版社からの内容紹介
おじいちゃんが話してくれた、線路をひく工事のお話。伊豆半島の伊豆急行線です。今とは違い、多くの人手による工事、鉄橋やトンネルを作っていく様子などもわかります。
この書籍を作った人
1952年、東京都生まれ。東京芸術大学中退。「黒ねこサンゴロウ」シリーズ(偕成社)で赤い鳥さし絵賞を、『ぼくの鳥の巣絵日記』で講談社出版文化賞絵本賞を、『ニワシドリのひみつ』(岩崎書店)で産経児童出版文化賞JR賞を受賞。主な絵本作品に『ピン・ポン・バス』『がんばれ!パトカー』(偕成社)、『せんろはつづく』『つみきでとんとん』(金の星社)、エッセイに『バサラ山スケッチ通信』(小峰書店)などがある。また鳥の巣研究家として 『日本の鳥の巣図鑑 全259』(偕成社)、『鳥の巣いろいろ』(偕成社)、『鳥の巣の本』『世界の鳥の巣の本』『ぼくの鳥の巣コレクション』(岩崎書店)、『鳥の巣みつけた』『鳥の巣研究ノート』(あすなろ書房)などの著書があり、全国で鳥の巣展覧会を開催している。
出版社からの内容紹介
N700系の先頭車両は、なぜ細長い? 走ったあとの新幹線は、どこへいく? 新幹線のひみつを徹底的に取材して、イラストで楽しく伝えます!
乗り物のしくみや働くところを取材し、緻密なイラストで伝える知識絵本シリーズの第一弾です。著者のモリナガ・ヨウが、新幹線N 700系の性能た車両製造工場の流れ、線路の構造などを描いていきます。中でも両観音開きでパノラマ図解する車両基地は圧巻です。乗り物好きの親子が知識を得ながら楽しめる一冊です。
この書籍を作った人
1966年生まれ、早稲田大学漫画研究会出身。イラスト、マンガで雑誌を中心に活動。立体作品も手掛け、「空想科学読本」シリーズ(メディアファクトリー)の表紙オブジェを担当。2007年総務庁委託研究「秋葉原不思議交流空間」のキャラクターデザインを担当。著書に『ワールドタンクミュージアム図鑑』、『あら、カナちゃん!』、『35分の1スケールの迷宮物語』(第8回メディア芸術祭マンガ部門ノミネート作品)、『東京右往左往』(以上、大日本絵画)、『図録・王立科学博物館』(共著・三才ブックス)、『働く車大全集』(アスペクト)がある。
みどころ
遊んで学べる絵本として大人気、香川元太郎さんの「迷路絵本」シリーズ。
記念すべき第10弾のテーマは、子どもたちが大好きなテーマ「乗り物」です!
舞台は「乗り物王国」。博士が組み立てた新発明の乗り物が、スパイにぬすまれてしまった。乗り物のパーツをもって逃げていくのを追いかけてとりかえすぞ!
最初に登場するのは、「自転車の丘」。マウンテンバイクに乗って、自転車と小さな乗り物たちが大集合している丘でパーツを探しながら迷路を通りぬけ、かくし絵を探し、クイズを解いていきます。無事に抜け出すと待っているのは「車の街」「バスにのって」「鉄道基地」「新幹線の駅」「おまつり広場」「工事現場」「港で船に」「豪華客船」「空港」「空の乗り物」「夢の乗り物王国」の全12場面。次々に登場する乗り物の世界には、子どもたちの興奮も止まらなくなってしまうはず。
各見開きページで楽しめる迷路は2つ。簡単に通り抜けられる迷路とむずかしい迷路です。道路だけではありません。港では海や客船、空では雲の合間を駆け抜けていきます。そして隠し絵もこのシリーズの大きな楽しみのひとつ。思わぬところに思わぬ絵、たくさんの絵が隠れています。クイズは絵をじっくりと読み解きながら考えていきます。
今回の注目はなんといっても最後の場面。「夢の乗り物コンテスト」で当選した方々の作品をもとに、香川さんが創作したイラストが描かれているのです。「ちゅーりっぷくるま」や「うちゅうにいけるぼうし」などなど・・・
どんな姿をした乗り物なのか、ぜひチェックしてみてくださいね。
もちろん今回も正確で緻密なイラストは健在。だからこそ、子どもも大人も夢中にさせてくれます。
・・・集中しすぎて、あっという間に乗り物王国のお城にたどり着いちゃった?
いえいえ、まだまだ楽しみはたくさんあるのです。今回は探し物だけでなく、「ダジャレ」まで隠れていますからね!さあ、もう一度「乗り物王国」の旅にいってらっしゃい!!
この書籍を作った人
1959年、愛媛県生まれ。歴史考証イラストの専門家。歴史雑誌や教科書などに多数の歴史考証イラストを描く。著書に「透視&断面イラスト日本の城」(世界文化社)など。切手や絵入り官製はがきでも多くの原画が採用されている。かくし絵・迷路制作でも定評があり、著書の迷路絵本(『時の迷路』ほか5冊・PHP研究所)は、シリーズ100万部超のベストセラー。他の作品に『かずの冒険 野山編』(小学館)がある。
出版社からの内容紹介
6種類の乗り物の運転席が体験できる、大迫力のしかけ絵本
電車・新幹線・ショベルカー・バス・船・飛行機の6種類の乗りものの運転席と、そこから広がる景色を、緻密なイラストで臨場感たっぷりに描いています。本を立てて広げれば、まるで運転席に座っているかのよう! 運転席の解説付きで、運転手気分が味わえます。
この書籍を作った人
1980年、兵庫県生まれ、京都府育ち。立命館大学国際関係学部卒業。貿易会社勤務ののちイラストレーターに。2006年、第7回インターナショナル・イラストレーション・コンペティションで優秀賞受賞。主な作品に『夏がきた』『神社のえほん』(以上、あすなろ書房)、『そらいっぱいの こいのぼり』(世界文化社)、『やめろ、スカタン!』(作・くすのきしげのり、小学館)、『えほん遠野物語 おまく』(原作・柳田国男、文・京極夏彦、汐文社)、『きみも運転手になれる! パノラマずかん 運転席』(作・宮本えつよし、パイ インターナショナル)などがある。
出版社からの内容紹介
"マスターコントローラ(マスコン)を動かすと走行音とともに、スピードメーターが動いてライトが光ります。効果音ボタンで臨場感のあるシーンが楽しめ、運転士になりきれる参加型絵本。
電車のシュミレーションゲーム3種類と、2曲のメロディ入り。"
出版社からの内容紹介
あこがれの運転士・車掌・駅員さんに
なりきろう!
鉄道マンをイメージしたオリジナル帽子、赤い旗、笛、白手袋、こどもじこくひょうのセットです。
小冊子「あそびかた&でんしゃずかんBOOK」つき。
グッズを身につけて、鉄道マンになりきろう!
【おすすめ】3歳〜小学校低学年
●セット内容
オリジナル帽子
鉄道マンをイメージしたキッズサイズ(52cm)の帽子。
赤い旗
鉄道マンの持ち物のひとつ、赤い手旗をイメージ。
笛
電車が発車するときなどに、車掌さんや駅員さんが使う笛をイメージ。
白手袋
鉄道マンが身につけている手袋をイメージ。伸縮性のある素材です。
こどもじこくひょう
運転士さんや車掌さんが持っている、電車の時刻表をイメージ。うら面は時刻を書き込んで使える「せいかつじこくひょう」になっています。
あそびかた&でんしゃずかんBOOK
各グッズの説明+新幹線・特急をはじめとする全国のかっこいい55列車を図鑑形式で紹介した小冊子(A5判・16ページ)。