絵本紹介
2023.12.14
みどころ
「こんにちは。きょうりゅうオーディションにようこそ」
今日は、新しい劇団員を選ぶオーディションの日。うたとおどりが大得意の小さな恐竜フクイベナートルが、軽妙な司会で進行します。
はじめは首が長く体の大きなプラキオサウルス。得意なことはなんですか?と聞かれると、「ちじょう15メートルのたかいたかいができますよ」と、司会のフクイベナートルをくわえて持ち上げてしまいました。
その後も、大きなえり飾りと3つのつのが自慢のトリケラトプス。くちばしがオウムみたいなプシッタコサウルス、背中のいたとしっぽのとげが自慢のステゴサウルスなどなど、個性豊かな恐竜たちが次々とやってきて、特技を披露していきます。
たしろちさとさんが初挑戦した版画・コラージュ絵本。取材で訪れた福井県立恐竜博物館で、骨の化石をスケッチしたり、発掘現場で化石を発掘したりしてイメージを膨らませ描いた作品とのこと。それぞれの恐竜の特徴がうまく捉えられていて、恐竜好きはもちろん、恐竜に詳しくない子にも読みやすい作品に仕上がっています。
ハチャメチャオーディションもいよいよ運命の結果発表のとき。お芝居に出演できるのは、一体どの恐竜でしょうか?愛嬌たっぷりの恐竜たちの活躍をどうぞお見逃しなく!
この書籍を作った人
東京都生まれ。大学で経済学を学んだ後、4年間の会社勤めを経て、絵本の制作を始める。世界的編集人、マイケル・ノイゲバウアーが見出し、「ぼくはカメレオン」で世界7カ国語同時デビュー。『5ひきのすてきなねずみ ひっこしだいさくせん』で2011年日本絵本賞を受賞。作品に、『ぼくはカメレオン』(グランまま社)、『すずめくんどこでごはんたべるの?』(福音館書店)、『くんくん、いいにおい』(グランまま社)、『ポレポレやまのぼり』『どうぶつどんどん』(大日本図書)、『はなびのひ』(佼成出版社)、『ぼくうまれるよ』(アリス館)などがある。神奈川県在住。
絵も内容も推せる!
まずこのリアルなようなメルヘンなようななんともいえない絵がたまりません。調べてみたら、葉っぱや木や和紙などを駆使していたんですね。 そして内容! プテラノドンの翼は○○(実際読んでみてください!)だったなんて知らなかった! こんな感じでサクサク進むストーリーのなかに小ネタがちりばめられていて、読み聞かせている大人も退屈しません。 有名な恐竜から初めて名前を聞く恐竜まで色々いて、楽しくてあっという間に読んでしまいました。
(たちばなさん)
恐竜の絵がすごい!
絵がすごく好きでした。 ティラノサウルスのかたそうな皮膚、フクイベナートルの羽毛、ブラキオサウルスのぞうのような皮膚、ステゴサウルス大きくてかたそうな板。どれも、すごく質感がでていて、それでいてかわいい。 恐竜の絵を見ているだけでワクワクします。 あとがきを見て、版画とコラージュでできていると知り、絵本っていってもいろいろなんだなぁと感心しました。
(みっとーさん)
ブランニュープラチナブックとは……?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
「ブランニュープラチナブック」は、2000万人の絵本ナビ読者の評価と販売実績を得て、新しく「プラチナブック」に仲間入りした注目の人気作品。作品を推す読者のコメントを読むと、選ばれた理由がわかります。