世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!
絵本紹介
2023.12.14
みどころ
タイトルからして、グッときます。
「わたしはマヌルネコ」でも、「かわいいマヌルネコ」でもない。
『わたしはかわいいマヌルネコ』
いきなり自分でかわいい宣言をするところが、すでにかわいい。
ただ、どちらかと言うとユニークで愛きょうのある表情やしぐさ。
失敗したときも、片方の口角だけをぐっと上げて「ちっ」とか言っちゃう。
(実はこの顔、マヌルネコ特有の威嚇らしいです)
タイトルから想像していた「かわいい」とは違ったけれど、確かにこれはこれでかわいい。
獲物を取り逃したり天敵からこそこそと隠れたり、決してデキるネコと言う感じではありません。それなのに、人生相談したくなるような、ズバッと言ってくれそうな頼もしさがあるマヌルネコ。ありのままの自分をまっすぐに見つめて誇らしく思っているところが、そう思わせるのかもしれないですね。
日本には野生のマヌルネコはいないけれど、いくつかの動物園で暮らしているそうです。絵本を読んで興味がわいたら、本物にも会いに行ってみてくださいね。
この書籍を作った人
1986年東京都生まれ。和光大学表現学部芸術学科卒業。2007年に長野で牛にかこまれたときの衝撃から、生き物と目があった瞬間の「見たら見られた」をテーマに木版画を制作している。個展、グループ展での発表も多数。2017年『マンボウひまな日』(絵本館)で絵本作家デビュー。主な作品に『みたらみられた』(アリス館)、『あめちゃん』『きょうは泣き虫』(以上、好学社)、『うみのあじ』(あかね書房)、『だんだん だんだん』(ひさかたチャイルド)がある。
この絵本を読む前までマヌルネコをほとんど知りませんでした。こんなにかわいい魅力あふれる猫ちゃんだったとは! 世界最古とも言われるマヌルネコは、モンゴル等に住んでる野生ネコです。 その見た目はモフモフで、さながらタヌキのようでもありますが、眼光は鋭く、一度見たら忘れられないインパクトです。 そしてその特性がまたすごい! しっぽをフリフリして催眠術をかけて獲物を仕留めたり、敵からは石の術で身を隠したり。 特に「だるまさんがころんだ」からの〜失敗シーンには大笑いしました。なんてかわいいんでしょう・・! さらに野生猫ならではの苦労や、生きていくたくましさもしっかり伝わりました。 たけがみたえさんの版画絵も、毛の一本一本、羽の一枚一枚が丁寧に描かれていて大迫力! この1冊で誰でもマヌルネコのトリコになること間違いなし!動物園で本物のマヌルネコに会いに行きたくなりました。
(MYHOUSEさん)
版画の絵本を初めて読んだ!
毛質まで伝わりそうな絵で、大変素敵でした。 2歳児には内容が、少し難しかったと思うけど、絵に迫力があるので、とても楽しんでいました。 また、我が家の愛猫も、野性味の強い種類なので、似た所、違う所を彼なりに探そうとしていました。今までと違う愛猫との関わりを持つ事ができ、とても良い経験になったと思います。 今後、知識が増えると共に、見方も違ってくるだろうと思えるので、長く読める絵本かもしれませんね。
(ぴー坊さん)
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