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- ためしよみ
絵本紹介
2023.12.25
2024年は辰年。十二支の動物たちの中で「たつ(龍・竜)」だけが唯一、架空の生きものです。なぜ「たつ」だけ……とふしぎな思いは残りますが、辰年は、天高く昇っていく竜のイメージから、運気や景気が上がるとも言われているそうです。
そこで、今回は辰年にちなんで、竜やドラゴンが登場する絵本をご紹介します。
とっても気が弱かったり、タコスが大好きだったりイメージとちょっと違った姿に親しみがわくおはなしばかり。地球や人々を守るために暗闇の女王と闘う竜の物語。人気絵本画家による繊細でやさしい絵がストーリー世界に調和した、浜田廣介の名作。
さまざまな表情の竜に出会える本に、子どもたちの空想も大きく膨らむことでしょう。
2024年、竜のように上を向いて進んでいけますようにーー辰年の絵本を新年初めの一冊としても、ぜひ!
出版社からの内容紹介
三太郎は龍のくせに気がよわく、いつも沼の底でとぐろを巻いて、息を殺している。ところが、ある夜、ふとしたことから村人に見つかってしまい、村は大騒ぎに……。神様にまつりあげられた龍の、なんともユニークなお話を、迫力ある絵でいきいきと描いた作品です。
この書籍を作った人
1932年大阪生まれ。同志社大学文学部卒業。中学教師、児童図書編集者をしながら執筆活動に入る。1968年、京都に移り、聖母女学院短大で児童文学を講じる。50歳から執筆に専念。童話や小説から翻訳や評論まで幅広く手がける。『ぼんぼん』で日本児童文学者協会賞、それに続く『兄貴』で野間児童文芸賞、『おれたちのおふくろ』『牧歌』を含む「ぼんぼん四部作」で路傍の石文学賞を受賞。そのほかに『山のむこうは青い海だった』『優しさごっこ』『写楽暗殺』『物語100, 今江祥智』『ひげがあろうが なかろうが』『桜桃のみのるころ』『幸福の擁護』などがある。2015年死去。
この書籍を作った人
1940年、大阪府生まれ。幼少期を高知県で過ごす。多摩美術大学図案科卒業。大学在学中に手刷り絵本『しばてん』(1971年に改作し、偕成社より出版)を制作。1969年より東京都西多摩郡日の出町で農耕生活を営みながら絵画や版画、絵本を制作。1988年、伊豆半島に移住する。絵本に『とべバッタ』『ふきまんぶく』(偕成社)、『ガオ』『おじぞうさん』(福音館書店)、『いろいろあっても あるきつづける』(光村教育図書)など多数。エッセイ集に『絵の中のぼくの村』(くもん出版)などがある。国内外での受賞多数。日本を代表する絵本作家として精力的な活動をつづけている。
出版社からの内容紹介
穴に落ちる、穴から出てくる構図を生かした縦開きの絵本です。
色鮮やかでインパクトのある絵と、独特の描き文字がふしぎな世界を彩ります。
りとうよういさんからのメッセージ
このお話は、どこか人知れぬ山奥で、夜な夜な、繰り広げられている様子で。
ガイコツやらお化けやら出てくるけれど、それは、てんで怖くなくて、それなら、しばらく覗いて見ても良いかな、と思います。
この書籍を作った人
1979年 奈良県生まれ絵本作家2013年『べんべけざばばん』で絵本作家デビュー。自由な発想で、独自の世界観をもつ作品を創り続けている。主な作品『どうじょどうじょ』『でたでたでた』(絵本館)『タタタタ』(鈴木出版)
出版社からの内容紹介
ドラゴンをタコスパーティーに招待したら?クセになる面白さで全米発行部数100万部超!
ドラゴンはタコスが大好き。だからドラゴンをパーティーに招待したいなら、タコスをたくさん用意しないとね……。なんともおかしな設定から起こるドラゴンたちの、どたばた劇。コミカルな設定とリズミカルな語り口が大評判となり、アメリカでは、2012年の発売以来、NYタイムズベストセラーリストに7年連続ランクイン!累計発行部数が約100万部に達するほど爆発的に大ヒットしています。
出版社からの内容紹介
やさしさの本質を語る、美しく感動的な一篇。
“これまで、ただの一度も人間からやさしい言葉をかけてもらったことがない”りゅうが、偏見のないやさしい子どものことばに流す滂沱の涙…。感動の古典を植田真氏が繊細なタッチで描きあげます。
この書籍を作った人
Makoto Ueda 1973年静岡生まれ。画家。『イラストレーション』誌「ザ・チョイス」1998年度・大賞受賞。『マーガレットとクリスマスのおくりもの』(あかね書房)で日本絵本賞を受賞。絵本、装画、挿絵、CDジャケット、広告の仕事など、幅広く活躍している。自作の絵本に『スケッチブック』(ゴブリン書房)』、『まじょのデイジー』(のら書店)、『おやすみのあお』(佼成出版社)、『ぼくはかわです』(WAVE出版)、挿絵に『雨ふりマウス』(竹下文子・文 アリス館)『絵描きの植田さん』(いしいしんじ・作 ポプラ社)『わたしのおじさん』(湯本香樹実・著 偕成社)『りゅうの目のなみだ』(浜田廣介・作 集英社)『トトンぎつね』(今江祥智・文 フェリシモ出版)、『えのないえほん』(作・斉藤倫 講談社)など。装画に『号泣する準備はできていた』(江國香織・著 新潮社)などがある。
出版社からの内容紹介
地球環境をこわす生きもの。それはすぐれた頭脳を持っているが欲張りな人間。欲望の種を植え、やがて人間が自分たちの手でほろびるようにしようとする暗闇の女王デレーガ。龍の子は、デレーガの島に渡ります。
文:竹原雅子 編集:木村春子