かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば(小学館集英社プロダクション)
これ、言える? 言えたらヒーロー! みんなで遊べる! 一瞬で噛んじゃうヘンテコ早口ことば!
- 笑える
- 盛り上がる
- ためしよみ
かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば(小学館集英社プロダクション)
これ、言える? 言えたらヒーロー! みんなで遊べる! 一瞬で噛んじゃうヘンテコ早口ことば!
おもちゃをぜんぶだしちゃって、おふろではおおあばれ。
ちいさなオランウータンの「うーたん」は、つぎは何をするのかな?
愛らしいうーたんが魅力の絵本『おらはうーたん』。作者は、美しく繊細なタッチで、温かい世界を描く絵本作家のたしろちさとさんです。 この絵本にまつわるエピソードを、たしろさんにお聞きしました!
この書籍を作った人
東京都生まれ。大学で経済学を学んだ後、4年間の会社勤めを経て、絵本の制作を始める。世界的編集人、マイケル・ノイゲバウアーが見出し、「ぼくはカメレオン」で世界7カ国語同時デビュー。『5ひきのすてきなねずみ ひっこしだいさくせん』で2011年日本絵本賞を受賞。作品に、『きょうりゅうオーディション』(小学館)、『しーっ』(フレーベル館)、「しろちゃんとはりちゃん」シリーズ(ひかりのくに)、『どうぶつどんどん』(大日本図書)、『はなびのひ』(佼成出版社)、『おふろおじゃまします』『みんなのいえ』(ともに文溪堂)などがある。神奈川県在住。
『おらはうーたん』読みました!
我が家の3歳の娘が大好きで、「もういっかい!」を繰り返し、昨日も5回読み聞かせたこの絵本、どんなきっかけで誕生したのかとても気になります!(インタビュー;編集者H)
たしろさん;もともと動物が好きで、動物が出てくる絵本も多く描いています。オランウータンも大好きで、いつか絵本にしたいなと思っていました。
編集者I;2012年だったと記憶しているのですが、お打ち合わせをしたときに、「オランウータンの男の子を描きたい」とたしろさんがおっしゃったと思います。そのときにすでにタイトルが『おらは うーたん』に決まっていたので、「オランウータン」と「うーたん」がたしろさんの中で結びついてから、企画をいただいた形になります。そのあと、一緒に多摩動物公園に行って、オランウータンを観察しましたよね。
たしろさん;そうです! オランウータンのいろんな個性が見られましたね。
編集者I;そのあとにいただいたのが、下に載せたラフです。このあと、印象的な青いサロペットを着たうーたんが誕生するのかな?
たしろさん;うーたんには絶対サロペットが似合うと思って。着せるなら青のサロペットだなと!
「うーたん」は、その姿ももちろんのこと、行動がとても愛らしいですね。
子どもの「やってみたい!」がつまった絵本だと思うのですが、このあらすじは最初から決まっていたのですか?
たしろさん;私はうーたんがとても可愛くて大好きで、「うーたんだったらこんなことをするかも」、「あんなことをさせてあげたい」と思ううちに、世界がどんどん広がりました。
だから、本ができるまでにはいろんなストーリーがあって…。ボルネオの森から来たパターンとか、人間のおうちにいて、家族の小さい男の子と遊ぶとか。
編集者I;うーたんの動きをマネするパターン、人間の町の中でオランウータンらしく楽しむパターンなどもありましたね。
たしろさん;最終的にうーたんらしくのびのび動く絵本になって、よかったと思います。
絵を描かれるときに気をつけたことはありますか?
たしろさん;私の心の中で動き回っているうーたんが、紙の上でのびのびと動くまで描きました。
力が入りすぎると生き生きさが消えてしまうし、かといって力を抜きすぎるとちょっと違ううーたんになってしまうし…。
「これがうーたんだな」と思えるまで、色を入れてからも、何回も描き直しました。
絵本を読んでいて、「小さな子たち」にも目を奪われました。うーたんに寄り添って、一緒に遊ぶこの子たちは…?
たしろさん;子どものころの私が見ていたものを、絵にしました。周りにあるいろんなものが動いてたんですよね。
子どもが見ているものって、ぬいぐるみだけど単なるぬいぐるみじゃない。気持ちがあって、行動して…。
うーたんにとっても、きっとそうかなと思って描きました。
読者のみなさんにメッセージをお願いします!
たしろさん;私もうーたんみたいにおるすばんしてみたいと思っています。
うーたんが感じているワクワクを、みなさんにも感じてもらえたらうれしいです!
読者のみなさんに、うーたんを友だちのように感じてもらえたらうれしいです。
ぜひ、お手に取ってくださいね!