箱のなかにはいっているのは?!
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かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば(小学館集英社プロダクション)
これ、言える? 言えたらヒーロー! みんなで遊べる! 一瞬で噛んじゃうヘンテコ早口ことば!
絵本紹介
2024.11.25
肩の力を抜いて、ただ楽しい気持ちになるために手に取ってほしいユーモア絵本。でも、ただ楽しいだけだと思っていると読み終わった後に思わず「えー!」と、びっくり声をあげてしまうものもあるかも。それこそ、ユーモア絵本の狙いです。
例えば、『ぼくのペンギンはどこ?』とおじいちゃんと一緒にペンギンのぬいぐるみを探しているはずが、なぜか地下室から大海原へ冒険することになったり、少しずつ姿を消す動物たちに、「もしかしたら『はらぺこのライオン』が食べちゃったのかも…」とハラハラドキドキしたり。「みつごさん」や「しっかりさん」、「ねぼすけさん」に「こわがりさん」「くいしんぼうさん」なんてちょっぴりふしぎな名前の住人が暮らす『はちのこしょうてんがい』に迷い込んでみたり。…と思ったら、けんかして姿を消してしまった相棒の代わりを探すために『こまいぬぼしゅうちゅう』の看板を掲げている狛犬がいたり。
登場人物もユニークなら、おはなしもとってもユーモア満点。難しいことは置いておいて、物語をすっと受け入れてみましょう。そして子どもと一緒に大声て笑ったり、驚いてみたりしたら、普段抱えている悩み事も、すっと消えてしまうかもしれませんよ。
出版社からの内容紹介
ぼくのぬいぐるみのペンギンが
なくなっちゃった。
うちじゅう探しても見つからない。
おじいちゃんに相談すると、
「まだ探してないところが
あるじゃないか」って、地下室へ。
古いバスタブや、物干し、衣装箱の中も見たけれど、ない。
…そうだ!
まだ、探していないところがあった。海だよ!
おじいちゃんとぼくは、
古いバスタブと物干し、ふきんで
帆船を作って…さあ出発!
庭の池にこぎだすと、ふしぎなことにあたり一面海。
海賊船の船長にたずねると、船長が
「それならみたぞ。ついてきな」
というので、行ってみると、
そこにいたのはパンダ!
ぼくのペンギン、見つかるかな?
『あめのひ』などが好評の人気絵本作家サム・アッシャーの新作。おじいちゃんと少年の冒険の物語。
この書籍を作った人
英国で活躍するイラストレーター。初めての絵本『Can You See Sassoon』はウォーターストーン図書賞、子どもが投票するレッドハウス児童図書賞にノミネートされた。趣味はピアノを弾くこと。ロンドン在住。邦訳された絵本に『あめのひ』『かぜのひ』(徳間書店)がある。
この書籍を作った人
1957年東京に生まれる。週刊誌・児童書の編集者を経て、翻訳、編集、小説の執筆など、幅広い分野で活躍。訳書に『デイジーのこまっちゃうまいにち』『ちゃんとたべなさい』(以上、小峰書店)、『ひとりぼっちのかいぶつといしのうさぎ』『かしこいさかなはかんがえた』『くまくんと6ぴきのしろいねずみ』『テッドがおばあちゃんを見つけた夜』(以上、徳間書店)他多数。
出版社からの内容紹介
むかしむかし、
あるところに、
はらぺこのライオンと、
ペンギン、カメ、
ミケネコにネズミ、
耳のたれたウサギに
ふつうのウサギ、
カエル、コウモリ、
コブタにオオブタ、
もこもこのヒツジに
コアラ、
そしてメンドリが
いたんだって。
あれ、ちょっとまって。
どうぶつたちが
へっている……。
お腹をすかしたライオンが、
食べてしまったのかな?
いいえ、動物たちは、
ライオンの誕生日を
祝うために、
大きなケーキを準備して
いたのです。
ハッピーエンド! と
思ったら……?
予想外の展開が
次々と起こって笑える、
ナンセンス絵本!
読み聞かせにぴったりの
楽しい一冊です。
この書籍を作った人
1953年愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。3年間のフランス滞在を経て、絵本作家、翻訳家として活躍中。『なぞなぞのたび』(フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞、『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞。訳書に『リサとガスパール』シリーズ(ブロンズ新社)他多数。
みどころ
今日「ただしくん」は待ち合わせ。
やくそくの相手は「ねぼすけさん」。
あれあれ? あらわれた「ねぼすけさん」、頭にまくらがついていますよ。
ふたりは「はちのこしょうてんがい」に並んだとけいやさんへ。今日は「ねぼすけさん」とめざましどけいを買いに行くのです。
つぎつぎに登場するのは、個性豊かな子どもたち。
「みつごさん」に「しっかりさん」、「ねぼすけさん」に「こわがりさん」に「くいしんぼうさん」。
「ねぼすけさん」はどこでも構わずすぐに寝てしまうし、「こわがりさん」は大きな音に驚いてすっ飛んでいってしまうし、「くいしんぼうさん」はパンを食べながらなぜか壁に挟まっていて……。
どこか懐かしいような雰囲気のほっこりとした絵の中に不思議が溶け込んでいて、ちょっとおかしなことが起きていても、「はちのこしょうてんがい」ではなんだか当たり前の光景のように思えてきます。
そしてお話から分かる不思議だけでなく、絵をよ〜く見てみると、他にもいろいろ不思議が見つかるでしょう。あれ、なんかへんかも? という不思議をいろいろ見つけてみませんか。
子どもも大人も動物たちも思い思いに自由に過ごしている「はちのこしょうてんがい」、行ってみたいなと思ったら、いつでも絵本のページを開いてみてくださいね。
みどころ
300年も昔から、この神社を守っている狛犬「あーあ」と「うんうん」。昼間はじーっとすわっているけれど、夜になると二匹の大事な仕事が始まるのです。
「今夜は祭りの夜だから、気をつけてパトロールしないとな」
「ウン、ウン。」
おしゃべりなあーあに比べて、うんうんはいつもだんまり。
「さては、どろぼうがこわいんだろ!」
あーあの言葉に、うんうんは怒ってどこかへ行ってしまいます。仕方ないのでパトロールの相棒を募集することに。条件は、顔がこわくて、すばやく動けて、勇気がある者。けれど集まったのは、頼りにならない者ばかり。そこへやってきたのは、神社の塀をこっそりのぼってくる怪しい人影。それを見つけたあーあは、なぜか嬉しそうで……。
絵本の中をガハハと笑いながら動き回る迫力の狛犬、それが絵本の主人公です。全国津々浦々、地域や作られた時代によって異なる狛犬の魅力にはまった作者の尾崎さんが、かっこよく、そして愛嬌たっぷりに描いた狛犬二匹が生み出すストーリは、ダイナミックかつユーモラス。読めば、神社や狛犬がぐっと身近な存在になりそうですよね。