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「せんせいあのね」で育ったワタシとこれから出会うアナタへ

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インタビュー

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2025.01.16

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『一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』鹿島和夫さんの奥さまインタビュー

『一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』(以下『せんせいあのね』)連載第3回は「あのね帳」の生みの親である鹿島和夫さんを長年支え続けた奥さまにお話を伺いました。残念ながら新刊を目にすることなく2023年に旅立たれた鹿島和夫さん。奥さまから見た「鹿島先生」はどんな方だったのでしょうか。

この書籍を作った人

鹿島和夫

鹿島和夫 (かしまかずお)

1935年大阪府に生まれる。神戸大学教育学部卒業後、神戸市小学校の教員として勤務し、主に一年生を担任。日記ノート《あのね帳》をとおして、表現活動の実践に取り組む。学級ドキュメンタリー「一年一組」が芸術祭優秀賞を受賞し、ユニークな学級づくりが反響をよぶ。第14回北原白秋賞、第44回読売教育省最優秀賞を受賞。著書には『一年一組せんせいあのね』全4巻『1ねん1くみ子どもの詩の本』全10巻などがある。2023年没。

毎日「あのね帳」を読んで、返事を書くことを大切にしていた鹿島和夫さん

───鹿島和夫さんは生涯にわたり「あのね帳」の活動を続けていらっしゃったと伺いました。「あのね帳」を読んでいるときの鹿島さんはどのようなご様子でしたか?

「あのね帳」は、毎日子どもが家で書いて持ってきたものを、学校が終わるまでに全ての子どもの作品に目を通し、一つ一つに返事を書いて、その日にそれぞれの子どもたちに返していました。ですので鹿島が「あのね帳」を読んでいるのは学校で、その姿は家族よりもクラスの子どもたちがずっと見ていたのではないかと思います。1年間、毎日それを継続することを大事にし、鹿島自身が自分に課していたと思います。

───「あのね帳」が全国に広がる活動になっていったことについて、鹿島さんはどのようなお気持ちだったか、奥さまにお話しされることはありましたか?

当時、具体的な話を聞いてはいませんが、教員だったりこれから教師を目指す若い人だったりに質問されると、自分の実践を熱く語っていました。自分が大事にしていることを多くの方に認められたことが何より嬉しかったと思います。

───鹿島さんは子どもたちにとってどのような先生でしたか? 鹿島さんの教師時代のエピソードで印象的なことを教えてください。

エピソードは枚挙にいとまがありませんが、おそらく今の時代にはそぐわない破天荒な先生だったことは間違いないでしょう。家族にとっては必ずしも、いい夫いい父親とは言えませんでしたが、教師としては、信念を貫き通した人だったと思います。

「あのね帳」は灰谷健次郎さんの助言がきっかけで生まれた?

───鹿島さんは児童文学作家の灰谷健次郎さんと、とても仲が良かったそうですね。

灰谷氏が教師時代、お互いがまだ若かった頃に隣の学校の先生同士という関係で出会いました。鹿島は教師として行き詰まりを感じていた時に「自分のクラスの子どもを見つめたらどうや」と灰谷氏から助言をもらったそうです。
そして、そのことをきっかけとして「あのね帳」の実践につながっていきました。それ以降も、その時々で灰谷氏とは交友を深めていました。鹿島の「あのね帳」は、灰谷氏の存在無くしてはあり得なかったことです。

───『一年一組せんせいあのね』が、2023年に新しく『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』として刊行されることを知った時の鹿島さんはどんなご様子でしたか?

当時、体も自由がきかなくなり、日々の会話も反応が乏しくなっていってましたが、理論社より企画が通ったという知らせを聞いた時は「うれしいなあ、ありがたいなあ」と。そして「その手紙大事に置いといて」と言っていました。残念ながら出版には間に合いませんでしたが、心から喜んでいたと思います。

───『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』が出来上がって手にした時のお気持ちをお聞かせください。

ヨシタケシンスケさんの素晴らしい絵が入って、生まれ変わって、また鹿島が私たちに幸せを運んできてくれたような気持ちでした。過去に読んでいた方から、また手に取って読んでますという感想をいただくと、鹿島の実践がたくさんの皆さんの心の中に息づいているのだと、嬉しく思います。

───奥さまの言葉を通して、鹿島さんの姿が目に浮かんできました。貴重なお話をありがとうございました。

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