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2025年2月 新刊&おすすめ絵本

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皆さんは毎月、何冊くらいの新刊絵本が発売されていると思いますか?

2025年2月に発売された絵本は約130冊。これでも少ない方で、クリスマスシーズンはもっとたくさんの絵本が出版されています。こんなにたくさん新刊が出る中で、お気に入りの一冊と出会うのはまさに奇跡。その奇跡の出会いの中にはあなたの一生に寄り添ってくれる宝物となる作品があるかもしれません。そう考えると、一冊一冊との出会いを大切にしていきたいですね。

2025年2月の新刊絵本の中から、各出版社さんが特におすすめしたい7作品をご紹介します。

肉の国一番の肉料理を決める決戦を描いた『にくのくに』から早5年。『にくのくいーん』たちが集まって開かれたランチ会とは? 出版はもちろん2(に)月9(く)日の肉の日!

  • にくのくいーん

    出版社からの内容紹介

    今日は、肉の国の王妃さま、肉のくいーんたちが集まって、自慢の肉料理をさらに美味しくアレンジした、新しくってハイブリッドな、組み合わせ料理を披露するランチ会。王さまと違って、王妃さまたちは、好奇心旺盛で、平和的。どんなお料理が飛び出すか、お互いの料理に興味しんしん!

関連書籍

この書籍を作った人

はらぺこめがね

はらぺこめがね (はらぺこめがね)

2005年京都精華大学デザイン学科卒業後、グラフィックデザイナーを経て2008年にイラストレーターとして独立。2011年はらぺこめがねを結成。絵本に『フルーツポンチ』(ニジノ絵本屋)、『やきそばばんばん』(あかね書房)、『くだものさがしもの』(PHP研究所)、『かんぱい よっぱらい』(岩崎書店)、『みんなのおすし』(ポプラ社)、『にくのくに』(教育画劇)などがある。また、「ごちそんぐDJの音楽」(DJみそしるとMCごはん)のジャケットアートを担当するなど「食べ物と人」をテーマに幅広く活動している。

2月22日はニンニンニンで忍者の日! 会社で働くのはサラリーマンではなく『にんじゃラリーマン』

  • にんじゃラリーマン

    出版社からの内容紹介

    今日も会社で仕事に励む、忍者のサラリーマン“にんじゃラリーマン”たち。ようやく新商品「にんじゃくん!セット」が完成したのも束の間、それを泥棒に盗まれて……。にんじゃラリーマンたちのユーモラスな商品開発秘話。

この書籍を作った人

丸山 誠司

丸山 誠司 (まるやまさとし)

1968年岐阜県生まれ。愛知県育ち。大阪府立大学経済学部、MASA MODE ACADEMY OF ART卒業。主な受賞歴:日仏会館ポスター原画入賞、HBファイルコンペ藤枝リュウジ大賞、東京イラストレーターズソサエティ公募プロ部門銅賞など。TIS会員。主な絵本作品:『にんじゃサンタ』『おこさまランチランド』(ともにPHP研究所)『ふじさんです』(教育画劇)。

戦後80年に届くかこさとしからのメッセージ。孫・中島加名が受け継ぎ完成させた奇跡の一冊『くらげのパポちゃん』

  • くらげのパポちゃん

    みどころ

    小さな島の桟橋で、見送りの人と一緒に船の着くのを待っているのは、トランクを持った男の子。一人で町へ働きに出るのです。お母さんが涙ぐみながら言います。

    「富吉がこんなに大きくなって。
     お父にひとこと知らせてあげることができたらねぇ」

    海の中でくらげのパポちゃんがその様子を見ていると、ヤドカリくんがお父さんの甚吉さんは戦争に行ったまま帰ってこなかったのだと教えてくれます。南の戦場へゆく途中、大ぜいの兵隊たちと乗った船が沈められ、そのまま死んでしまったのです。今も海に沈んだまま、そこにいるのでしょうか。

    パポちゃんは、男の子が立派に大きくなったことを伝えるために、ひろいひろい海を波にもまれ、風にゆられながら、南をめざして泳いで探しに行くことにしました。そこで最初に出会ったのは……。

    戦争に対する強い想いがありながら、なかなか作品をつくることができなかったというかこさんが、1950年〜55年に制作していたのがこのお話。2023年に見つかったこの幻の遺稿『くらげのパポちゃん』には絵がありませんでした。そしてかこさんの孫である中島加名さんが絵を描き、終戦後80年を迎える2025年、ついに絵本として完成したのです。

    初めての大海原でさまざまな海の生き物たちと出会いながら、懸命に行方知れずになっている少年の父親を捜す旅をするパポちゃん。愛らしく、時にはユーモラスに描き出されたその様子に夢中になっていると、やがて甚吉さんに出会う大切なシーンがやってきます。その景色にドキリとしながらも、不思議な安堵感と優しい気持ちに包まれるのは、読んでいる子どもたちにも「二度と戦争を起こしてはならない」というかこさんの意思がしっかりと伝わっているからなのでしょう。

    世界では今もまだ続く戦争。この絵本に触れることで、多くの子どもたちが平和への想いを強く持ってくれることを願うばかりです。

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かこ さとし

かこ さとし (かこさとし)

加古里子1926(大正15)年福井県武生町(現・越前市)生まれ。1948年東京大学工学部卒業。工学博士。技術士。民間化学会社研究所に勤務しながら、セツルメント活動、児童文化活動に従事。1959年から出版活動にかかわり、1973年に勤務先を退社後、作家活動とともに、テレビニュースキャスター、東京大学、横浜国立大学などで児童文化、行動論の講師をつとめた。また、パキスタン、ラオス、ベトナム、オマーン、中国などで識字活動、障がい児教育、科学教育の実践指導などを行い、アメリカ、カナダ、台湾の現地補習校、幼稚園、日本人会で幼児教育、児童指導について講演実践を行った。『だるまちゃんとてんぐちゃん』『かわ』(福音館書店)、『からすのパンやさん』(偕成社)、『富士山大ばくはつ』(小峰書店)など、500冊以上の児童書の他、『伝承遊び考』(全4巻・小峰書店)など著書多数。土木学会著作賞、日本科学読物賞、児童福祉文化特別賞、菊池寛賞、日本化学会特別功労賞、神奈川文化賞、川崎市文化賞、日本児童文学学会特別賞、日本保育学会文献賞、越前市文化功労賞、東燃ゼネラル児童文化賞などを受賞。

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中島 加名

中島 加名 (なかじまかめい)

1994年、神奈川県藤沢市に生まれる。国際基督教大学教養学部卒、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退(文学修士)。北海道西興部村在住。野外イベント「ニシニカリシテ」主催。書籍『愛蔵版ニシニカリシテ』および音楽CD 『爆縮盤ニシニカリシテ』を制作。

ビフォーアフターの変化とオノマトペが楽しいユーモア食育絵本『おやつにだいへんしん!』

  • おやつにだいへんしん!

    出版社からの内容紹介

    もうすぐおやつの時間。
    キッチンでは何やらひそひそ、こそこそ……。
    カップケーキにプリンやゼリー。ポップコーンに色とりどりの果物!
    子どもたちが大好きな「おやつ」に、おいしく変身できるかな?
    ーー
    インパクト大の擬音語と、おやつたちのがんばる表情、オドロキの変化に、
    読み聞かせで大笑い・大盛り上がり!
    おやつの時間が待ち遠しくなるユーモア絵本。
    ーー
    ★モニター読者から、イチオシの声、続々!
    「プリンが出てくるところなどの語感がすごく楽しかったみたいで、目を輝かせて何度も読み聞かせをねだられました。」(4歳女の子のママ)
    「届いてからというもの、毎日何度も読みたいと言って、読んでおります。ユーモア満載!大人も楽しめる作品です!」(5歳女の子のパパ)
    「低年齢の子どもにはオノマトペを強調しながら、少し大きい子どもには「何に変身するのかな?」などと問いかけ想像を膨らませながら読んでいきたいです。絵本を読んで、調理の過程に興味がわく子どももいると思うので、家庭では、カップケーキが膨らんだりゼリーが固まったり、ポップコーンが弾けたり果物を剥いたりする実際の様子も見ることができたらいいですね。」(保育士)
    「絵本に出てくるおやつだけでなく、他の食べ物や野菜などの変化へと興味関心を広げていくことで食育に取り入れていきたい絵本。また、繰り返しで分かりやすいお話なので、発表会などで劇にしたりごっこあそびにしたりするのも楽しそうだと思いました!」(保育士)

夕方になると遊ぶのをやめて帰ってしまう子どもたち。『いっしょにかえっていい?』と男の子に声をかけて家についていった遊具のパンダが見たものとは? 大切なものに気づくあたたかな物語

  • いっしょにかえっていい?

    出版社からの内容紹介

    「じゃあね」「さよなら」

    夕方、公園で遊んでいたこどもたちが家に帰っていきます。
    「いいなぁ いいなぁ」
    遊具のパンダは他の遊具が止めるのも聞かず、ぴょんぴょんと公園外に出ていってしまいました。

    「ぼくもいっしょにかえっていい?」「みんなあそぶのやめてまでかえるんだからすごくたのしいことがあるんでしょ」と、一人のおとこのこを背中に乗せて、ぴょーんとその子の家へと向かいます。

    「ただいまー」とおとこのこ。
    (ただいまってなんだろう)。
    パンダはおとこのこが入った家の窓から中をのぞいていると、ごはんをつくるママ。仕事から帰ったパパと三人で食卓を囲む楽しそうな姿が。パンダは急に公園に帰りたくなり・・・。

    ふだん何気なくしている、大切なことに気づく心温まるお話。

あのねブックス

この書籍を作った人

nakaban

nakaban (なかばん)

1974 年広島県生まれ。画家。絵画、書籍の装画、文章、映像作品、絵本を発表している。主な著作に、絵本『ダーラナのひ』(偕成社)『ランベルマイユコーヒー店』(オクノ修 詩、 ミシマ社)『ぼくとたいようのふね』(BL 出版)など。趣味はりんごやいちじくなどの果樹栽培、ポストカード収集。コーヒー党の猫舌。本を読むのがすごく遅い。

眠れないときに数えるのは? そう「羊」。「でもなんで?」誰もが一度は抱いたことのある疑問に大真面目に向き合ったシュールな一冊『ひつじシステム』

  • ひつじシステム

    出版社からの内容紹介

    めくるめく羊の世界!

    明日は朝が早いのに、なかなか眠れないぼく。となりで寝ているお母さんによれば、羊を数えると眠れるらしい。羊が1匹、、2匹、…108匹、ちくわ!、そうめん!?…さてどうなってしまうのでしょうか?

    【編集担当からのおすすめ情報】
    眠れないときは羊を数えるといいなんて、誰が言ったのでしょう?そんな根も葉もない話、信じられない!と思っているそこのあなた。この絵本を読みましょう。羊を数えると、こうして眠れるのです…。
    細部まで書き込んだ写実的なイラストで、奇想天外不思議シュールな世界を描き出す人気絵本作家大串ゆうじの、最高傑作を是非ご覧ください。

この書籍を作った人

大串 ゆうじ

大串 ゆうじ (おおくしゆうじ)

1976年生まれ。茨城県出身。多摩美術大学絵画科油画専攻卒業。卒業後は個展などで作品を発表をしながら雑誌、テレビ、広告、などのイラストレーションで活動。本書がはじめての絵本。おもな受賞に、グラフィックアートひとつぼ展入選(1999年、2002年、2005年)、ターナーアクリルアワード入選(2001年〜2005年)、第29回ザ・チョイス年度賞入賞(2012年)などがある。

動物たちから学ぶ人生の格言。それは…『じんせいはしがみついてなんぼです』。詩人・木坂涼と絵本作家・長谷川義史のタッグで「詩を読む」第一歩を踏み出そう

  • じんせいはしがみついてなんぼです

    出版社からの内容紹介

    詩人・木坂涼×絵本作家・長谷川義史のタッグが生み出す、なんともユニークな動物の詩の絵本! 国語教育でも、改めて詩が注目されている昨今、ことばを存分に楽しめる1冊です。2007年11月刊行『ひつじがいっぴき』続編。

    *本書は、雑誌「どうぶつと動物園」(公益財団法人東京動物園協会発行)に掲載された作品を抜粋してまとめたものです。 「どうぶつと動物園」紹介ページ https://www.tokyo-zoo.net/member/kaishi.html

関連書籍

この書籍を作った人

木坂 涼

木坂 涼 (きさかりょう)

埼玉県生まれ。詩人、絵本作家。詩集に『ひつじがいっぴき』(フレーベル館)、『五つのエラーをさがせ!』(大日本図書)。創作絵本に、『クリスマスべんとう』(教育画劇)、『なになになあに?』『はたらくんジャー』(フレーベル館)、『からだのなかでドゥンドゥンドゥン』(福音館書店)、『おっとっと』(講談社)。絵本の翻訳もてがけ、クリス・ホートン作『どうする ジョージ!』(BL出版)で第62回産経児童出版文化賞翻訳作品賞を受賞。『クマのパディントン』『ともだちからともだちへ』(理論社)、『ヨセフのだいじなコート』(フレーベル館)、『ピッツァぼうや』(らんか社)、『どんないえにすみたい?』(好学社)、『おなじそらのしたで』(ひさかたチャイルド)、『クレヨンからのおねがい!』(ほるぷ出版)他多数。

この書籍を作った人

長谷川 義史

長谷川 義史 (はせがわよしふみ)

1961年大阪府藤井寺市生まれ。『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』(BL出版)で絵本デビュー。『いいからいいから』(絵本館)『へいわってすてきだね』(ブロンズ新社)『おならまんざい』(小学館)など、ユーモラスでおおらかな絵本が大人から子どもまで大人気。また、社会派なテーマにも意欲的に取り組んでいる。『おたまさんのおかいさん』で第34回講談社出版文化賞絵本賞、 『ぼくがラーメンたべてるとき』で第13回日本絵本賞と第57回小学館児童出版文化賞、『あめだま』で第24回日本絵本賞翻訳絵本賞、第2回やなせたかし文化賞など多数受賞。

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