うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの (小学館集英社プロダクション)
お子さまの塗ったぬりえが、アニメーションになる!フランス生まれの画期的なぬりえシリーズ!
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絵本紹介
2021.07.26
2021年7月新刊から、夏らしいテーマの「おばけの絵本」を8冊紹介! 幼児さんから小学生低学年向けのよみものなので、怖いというよりも親しみがもてる、ユニークなおばけがたくさん登場します。
怖くない、むしろおもしろいおばけから順番に紹介していきますが、最後の2冊はちょっぴりドキドキする怖いおはなし。でも必ず最後に「ホッ」と緊張を解いてくれるページがありますので、ご安心ください。
怪談ばなしのおもしろさは、恐怖に対する緊張感と、安心したときのリラックス感を短い時間で味わえること。ちょっとした心の冒険にもなるので、おすすめです。
みどころ
食べるとばける、ばけたくんは、ふんわりキュートなおばけの子。
大人気シリーズ9作目は夜のお出かけから始まります。
友だちのいったんもめんの「たんたん」と「かさじろう」とお月見に出かけた、ばけたくん。
まんままるのきれいなお月さまを眺めながら丘の上まで来ると、雲がもくもくわいてきて、ぽつぽつ雨まで降り始めました。
せっかく来たのに、残念!
でもそこは、食いしん坊のばけたくん。
「あまやどり しながら、おべんとう たべようよ」と焼き芋を食べると、おなじみの焦げ焦げの焼き芋にまるごと変身です。
そのとき「ピカッ ゴロゴロ―!」大きな音がして、「どっすーん!」。
落ちてきたのは、かみなりの子!?
「かみなりちゃん、だいじょうぶ?」と聞いても最初は泣くばかりだったかみなりちゃんでしたが、ばけたくんたちが、お空の上へ戻してあげようと奮闘するうちに元気になってきて……。
さあ、かみなりちゃんは無事に帰れるのかな?
みどころは、やっぱり、食べてばかりのばけたくん。
食べながら雨宿り、食べながら作戦会議。その変身ぶりが相変わらずおいしそうなんです。
2009年にシリーズ1作目『ばけばけばけばけ ばけたくん』誕生以来、愛されてきた、ばけたくん。
作者の岩田明子さんにとってのデビュー作で、当初はシリーズ化の予定はなかったそう。
ところが、もともとは息子さんへ寝る前の物語として語っていた中のキャラクター、ばけたくんの生き生きとしたかわいらしさ、「ばけばけばけばけ……」と舌をかみそうなナンセンスなおもしろさで、瞬く間に子どもたちの心をつかみました。
初期のシンプルな展開の作品から、絵探しが楽しめるもの、物語色の鮮やかな作品までシリーズにはいろいろありますが、食べたいものに素直なばけたくんの存在感は変わりません。
シリーズを追うごとに、家族や友だちが出てきて、ばけたくんのことをますます知りたくなっちゃいます!
どの絵本から読んでも楽しめますが、今作はおばけらしい夜の散歩と、新しい友だちとの出会い、あたたかい読後感が、はじめてばけたくんに会うお子さんにもおすすめです。
この書籍を作った人
1967年、東京生まれ。1991年、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業。2004年、子どもの本専門店「メリーゴーランド」(三重県四日市市)主催の「絵本塾」に参加。絵本作品に「ばけばけばけばけ ばけたくん」シリーズ、『とんねる とんねる』『どっしーん!』『どんどん くるくる(中尾昌稔・文)』『そらからふるものなんだっけ?』(ともに大日本図書)、『こちら たこたびょういん』(PHP研究所)、『はらぺこソーダくん』(佼成出版社)、『でてくる でてくる』(ひかりのくに)がある。
出版社からの内容紹介
ミイラパンにオニツノコロネ、夜な夜なおばけたちが名物パンをつくるおばけのパンやさん。お客さんもみーんなおばけ! この日も開店前から大行列。焼きたてパンのにおいがほわ〜んとひろがって、いよいよ「おばけのパンや かいてんで〜す!」 きょうもお店は大繁盛。ところが、みんなで力を合わせてつくった新作パンが、まっくろこげでちょうちんがまからとびだした!?
ふんわりとおいしそうな切り絵のパンは全部で36種類。作者のいちよんごさんは、以前パン職人だったので、パンの焼き色はもちろん、パンづくりの工程や道具のおばけにも元プロならではのこだわりが。どのパンも思わず食べてみたくなります。ちなみに、おばけのパンやさんの人気ナンバー1は「ばけしょくぱん」。みなさんもお気に入りをみつけてくださいね!
この書籍を作った人
大阪府堺市生まれ。魚座。大阪芸術大学デザイン学科卒業。(株)京田クリエーション入社。2001年、2003年、2006年、2011年ボローニャ国際絵本原画展入選。明治「マーブル チョコレート」キャラクターの「マーブルわんちゃん」、兵庫県西宮市観光キャラクター「みやたん」など、多くのキャラクターデザインを手がけるとともに、イラストレーターとしても活躍している。その他の主な作品に、『怪談レストラン』シリーズ(童心社)の装丁・挿し絵、『おはなし・くろくま』シリーズ『わくわく・くろくま』シリーズ(ともにくもん出版)、エッセイ集『キャラクターデザインの仕事』(大日本図書)『うごくくるまえほん 』(ミキハウス)など。見た人を元気にする作品づくりがモットー。
この書籍を作った人
1952年新潟県生まれ。出版社ごとにテーマや表現方法を変えて、多様な世界を展開している。『鳥の島』で絵本にっぽん賞受賞。ライフワークの『落語絵本シリーズ』(クレヨンハウス刊)、『風来坊シリーズ』『お化けシリーズ』(BL出版刊)など、著作多数。絵本研究家としても知られ、絵本作家ならではの的を射た絵本解説も好評。
出版社からの内容紹介
美しいイラストで、
小さい子から
ムーミンの世界を楽しむのに最適と
評判の、クラシック・ムーミン絵本第4弾!
ある日、ムーミンパパが森の奥で作った大きな船〈海のオーケストラ号〉に乗って、
ムーミン一家は、冒険に出ることになりました!
でも、船が重すぎて、川に運ぶことができません。
そのため、竜のエドワードをだまして、
川で水浴びをしてもらいます。
みごと、川の水があふれて、
海のオーケストラ号は、ぶじ出航!
海に出て夜がふけたころ、
「助けて!」という悲鳴が聞こえてきました。
助けてあげたのは、ヘムレンおばさん、
なんでもきっちりしようとするおばさんに、
ムーミン一家がくたびれきっていると、
ニブリングの群れがやってきて…?
物語『ムーミンパパの思い出』に出てくる
エピソードを盛りこんだ、楽しい絵本です。
この書籍を作った人
1914年フィンランドの首都ヘルシンキで生まれる。スェーデン系フェンランド人。彫刻家の父と画家の母を持つ、生まれながらの芸術家。家にはアトリエがあり、常に生活の中にアートが。そんな環境から自然と芸術家への道を歩み、はやくから挿絵画家、風刺画家、短編作家としても活躍する。 20歳の時、水彩画「黒いムーミントロール」を描き、その後ムーミンシリーズ第1作『小さなトロールと大きな洪水』を発表。以後 1945年から25年間にわたって書きつづけた「ムーミン」シリーズは世界各国で多くの読者を生み、国際アンデルセン大賞ほかかずかずの賞を受賞。その後執筆された小説も高い評価を得ている。 2001年6月27日に86歳でご逝去。ムーミンコミックスで共著もしていた弟ラルスさんも後を追うように1年も経たない内にご逝去されました。
出版社からの内容紹介
昔々のお話です。ある女の子が可愛がっていた猫のタマがいなくなりました。父親によると、年をとった猫はみな、「ねこみみやま」に行って、最期の時をむかえるとのこと。ですが、ねこみみやまに行った者はだれも帰ってきません。だから行ってはならない、と言われた女の子ですが、どうしてもタマに会いたいと山へと向かいます。ですが、途中で霧がわいてきて、道に迷ってしまいました。こまっていると、一軒の家の灯りが見えました。助けを求めたそのお屋敷は…。
日本各地で語られる「ばけねこ」の伝承のなかから、子どもでも怖さを楽しめるものを絵本にしました。
ストーリーテラーとしても活躍する杉山亮さんによる、耳に心地いい語りと、アンマサコさんの超絶テクニックによる圧倒的な描写で、怖くもあり、おかしくもあり、ドキドキしながら、最後にはホッと安心できる作品です。
この書籍を作った人
1954年東京に生まれる。1976年より保父として、各地の保育園などに勤務。手づくりおもちゃ屋(なぞなぞ工房)を主宰。著書に『たからものくらべ』『子どものことを子どもにきく』『朝の連続小説––毎日5分の読みがたり』『のどかで懐かしい〈少年倶楽部〉の笑い話』『用寛さん』『空をとんだポチ』『トレジャーハンター山串団五郎』等。『もしかしたら名探偵』他「ミルキー杉山のあなたも名探偵シリーズ」は読者参加型のミステリー。