世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!
絵本紹介
2021.08.24
絵本ナビには、夏になるとなぜか自然と集まってしまうものがあります。
それは、おばけや妖怪の絵本。
7月の新刊&おすすめ絵本でも「おばけの絵本」を紹介しましたが、8月に集まったおばけや妖怪たちのおはなしは、どれもかわいくて楽しいものばかり。小さな子でも安心して読むことができます。
最後に紹介している『鬼完全図鑑』は、いろんな時代のおはなしに登場する「鬼」を集めた、一風変わったコンセプトの本。中国にも「鬼(き)」と呼ばれる存在がありますが、そちらは「幽霊」に近く、日本の「鬼」のように人を食べる妖怪ではありません。昨年大ヒットしたアニメ『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』にも「鬼」が出てきましたが、日本特有の妖怪である「鬼」を通じて、日本人の精神性に触れてみるよい機会かもしれませんね。小学校中学年から高学年のお子さんの、自由研究のテーマにもおすすめです。
この書籍を作った人
1977年、兵庫県生まれ。辻学園日本調理師専門学校卒業。2005年、MOE絵本・イラスト大賞 年間グランプリ佳作、2006年、第12回おひさま大賞最優秀賞、2007年、第8回ピンポイント絵本コンペ入選。『ワニばあちゃん』(理論社)でデビュー、同作で、第1回MOE絵本屋さん大賞新人賞入賞。『くさをはむ』(講談社)が第41回講談社出版文化賞絵本賞受賞。その他主な作品に、『チュンタのあしあと』(あかね書房)、『まんまるがかり』(理論社)『やきいもするぞ』(ゴブリン書房)など多数。
みどころ
「おばけのきもだめし」・・・あれ? なんかおかしい。
そう、この絵本。「おばけのこども」たちが森できもだめし大会をするお話なのです。
なんだか始まる前からみんな不安気な顔をしています。
ろくろくび、のっぺらぼう、ひとつめにかさおばけ。
みんなだって結構こわい顔をしているのにね。
さて、えんまさまの一声できもだめしはスタートです。
「さっさと、いけー」
そろ、そろ、そろり。
ちょび、ちょび、ちょびっと。
みんなはくっついて、だんごになって歩きます。その時・・・
「でたーっ」
出ました、出ました。これはこわい!
おおダヌキにガマガエル。なにしろみんな大きくて迫力満点なのです。
おやおや、ひのたまはぶるぶる震えていますよ。
そんな時、一番こわいあのおばけが・・・!?
内田麟太郎さんと山本孝さんのコンビが描くおばけの絵本。
迫力あって、それでいてユーモラス。
こわいけど、楽しい。
子どもたちが大好きな内容です。
この書籍を作った人
1941年福岡県大牟田市生まれ。個性的な文体で独自の世界を展開。『さかさまライオン』(童心社)で絵本にっぽん大賞、『うそつきのつき』(文渓堂)で小学館児童出版文化賞、『がたごと がたごと』(童心社)で日本絵本賞を受賞。絵本の他にも、読み物、詩集など作品多数。 他の主な作品に「おれたち、ともだち!」シリーズ(偕成社)、『かあさんのこころ』(佼成出版社)、『とってもいいこと』(クレヨンハウス)、『ぽんぽん』(鈴木出版)などがある。
この書籍を作った人
1972年、愛媛県松山市に生まれる。大阪デザイナー専門学校編集デザインコース絵本科卒。「あとさき塾」「メリーゴーランド絵本塾」で絵本を学ぶ。作品に『アブナイかえりみち』『アブナイおふろやさん』『祗園精舎』(ほるぷ出版)『ちゃんがら町』『十二支のおはなし』『がっこういこうぜ!』『おばけのきもだめし』(岩崎書店)『雪窓』『本所ななふしぎ』『学校ななふしぎ』(偕成社)『むしプロ』 『カイジュウゴッコ』(教育画劇)『ぬ〜くぬく』(農文協)『にんじゃつばめ丸』(ブロンズ新社) 『えかきのチャーリーひみつのかべ』(イースト・プレス)『いっすんぼうし』(あかね書房)『はのはのはなし』(アリス館)などがある。
この書籍を作った人
大阪府堺市生まれ。魚座。大阪芸術大学デザイン学科卒業。(株)京田クリエーション入社。2001年、2003年、2006年、2011年ボローニャ国際絵本原画展入選。明治「マーブル チョコレート」キャラクターの「マーブルわんちゃん」、兵庫県西宮市観光キャラクター「みやたん」など、多くのキャラクターデザインを手がけるとともに、イラストレーターとしても活躍している。その他の主な作品に、『怪談レストラン』シリーズ(童心社)の装丁・挿し絵、『おはなし・くろくま』シリーズ『わくわく・くろくま』シリーズ(ともにくもん出版)、エッセイ集『キャラクターデザインの仕事』(大日本図書)『うごくくるまえほん 』(ミキハウス)など。見た人を元気にする作品づくりがモットー。
この書籍を作った人
1959年東京都に生まれる。児童文学作家。『クヌギ林のザワザワ荘』で日本児童文学者協会賞新人賞、小学館文学賞受賞、『小さなスズナ姫』シリーズで新美南吉児童文学賞を受賞、『空へつづく神話』でサンケイ児童出版文化賞受賞、『やまんば山のモッコたち』でIBBYオナーリスト2002文学賞に、『盆まねき』で野間児童文芸賞を受賞。「ムジナ探偵局」シリーズ(童心社)、「シノダ!」シリーズ(偕成社)、「内科・オバケ科 ホオズキ医院」シリーズ(ポプラ社)、「やまんばあさん」シリーズ「妖怪一家 九十九さん」シリーズ(理論社)、YA作品に『ふたつの月の物語』など、著作は多い。
この書籍を作った人
1964年、愛知県生まれ。東京造形大学絵画科卒業。短編アニメーションを多彩な技法で制作。作品に『パクシ』『年をとった鰐』など。『頭山』がアカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート、6つのグランプリ、『カフカ 田舎医者』が7つのグランプリなど、国際的な受賞は60を超える。絵本に『くだもの だもの』『おやおや、おやさい』(福音館書店)『あいうえおとaiueoがあいうえお』(小学館)など。東京都在住。