うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの (小学館集英社プロダクション)
お子さまの塗ったぬりえが、アニメーションになる!フランス生まれの画期的なぬりえシリーズ!
- かわいい
- 盛り上がる
絵本紹介
2021.11.21
みどころ
ひとりで暮らす五助じいさんに、ある年の夏、急に友だちができたのでした。それは小さなキツネの子。どこかから迷い込んできたのでしょうか、いつの間にか五助じいさんの小屋に居つくようになったのです。コンコンと名付け、かわいがり、どこへ行くのも一緒。そのうちに、二人は会話ができるようなります。コンコンは、だんだんと五助じいさんにそっくりになっていきます。
「どうも、まずいよこれは。だんだんキツネらしくなくなってくるよ……」
そんなある夜。家の前を通りかかったキツネの群に、コンコンは化け方を習うことになります。偉いお役人さんに上手に化けるキツネたちをよそに、コンコンはどうしても湯たんぽにしか化けられません。そして、そのまま彼らは町へと出かけていくのですが、そこで思わぬ出来事が起こるのです……。
優しい五助じいさんと素直で可愛らしいコンコン。二人のやり取りはのんびりほのぼの、それでいてどこか滑稽で。いつの間に物語にひきこまれていくのです。あり得そうであり得ない、想像がつきそうで驚かされる最後の展開。馬場のぼるさんの魅力がたっぷり詰まったこの絵本。面白いお話というのは、いつまでも色褪せることがないですよね。嬉しい復刊です。
この書籍を作った人
1927年青森県三戸町生まれ。1949年、上京し漫画家としてスタート。少年漫画家として人気を得る。1967年に出版された「11ぴきのねこ」でサンケイ児童出版文化賞受賞。「きつね森の山男」が絵本デビュー作。「11ぴきのねことあほうどり」他で文藝春秋漫画賞受賞。「絵巻えほん11ぴきのねこマラソン大会」でイタリアの子どもたちが選ぶ、エルバ賞を受賞。2001年永眠。
11ぴきのねこシリ−ズで有名な馬場のぼるさんの絵本です。
一人暮らしの五助じいさんのところに、1ぴきのキツネが迷い込んで住み着いてしまいます。五助じいさんがコンコンと名付けかわいがるうちに、いつの間にか言葉も通じるくらいになつきます。じいさんは、キツネらしくなくなってきたコンコンを心配し、ある夜通りかかったキツネの群の大将に、コンコンに化け方を教えてくれるように頼みます。他のキツネたちは次々に人間の化け方をマスタ−しますが、コンコンだけは何度やっても湯タンポにしか化けられません。ある日町へ出かけることになり・・・
なんともほのぼのした語り口で、まるで日本昔話のようです。ラストのオチが、馬場のぼるさんらしくていいですよ。
(ぼのさん 30代・ママ)
馬場のぼるさんの絵本が大好きな娘と読みました。予想外の展開に呆気にとられるような結末に、そうきたかと、良い意味で予想のはるか上を行ってくれるのが魅力です。
おじいさんときつねのコンコンが仲良しで良い相棒といった感じです。コンコンが、どうしても湯たんぽに変身してしまうというのも可愛いなと思います。
(ぼんぬさん 40代 ママ)
キツネのコンコンと五助じいさんが出会い一緒に生活をはじめるお話。
五助じいさんになつくコンコンのかわいいことかわいいこと。
五助じいさんのコンコンに対する愛情も伝わってきます。心温まりました。
同じ種類の動物とすごすことが必ずしも最善というわけではなく、種族を越えての友情・愛情が勝ることもあるんだなと思えるお話です。
最後に他のキツネ達が練習するシーンは思わずクスリと笑ってしまいました。
このお話の後も、きっと五助じいさんもコンコンもお互い時々会いに行くのかな、そうであってほしいなぁと、その後のお話を想像しました。
ずっと仲良しの二人でいてほしいです。
(バーバショコラさん 30代 ママ)
ブランニュープラチナブックとは……?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
「ブランニュープラチナブック」は、1900万人の絵本ナビ読者の評価と販売実績を得て、新しく「プラチナブック」に仲間入りした注目の人気作品。作品を推す読者のコメントを読むと、選ばれた理由がわかります。