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郡上明宝の山里で林業、農業を営む人びとの、秋冬の山での狩猟の様子を紹介する写真絵本です。冬は「まき狩り」、秋は「罠猟」です。イノシシやシカを狩ります。狩猟という営為は特別なことではなく、山里の人びとのくらしの中にあることを伝えます。解体の様子も見ます。
田舎に住んでいるため、通学路でイノシシが出たり、
イノシシ肉をいただく機会があったり、
「狩猟」は比較的身近ですが、具体的にはよくわかりません。
「山賊ダイアリー」という漫画を知り、まずは親子で読みました。
7歳児にもわかりやすく、たいへん勉強になりました。
その後、この本を発見。
数少ない子ども向けの狩猟に関する本ではないでしょうか。
漁師さんが実際に狩猟に行く様子を取材し、
写真とインタビュー形式の文章でつづられます。
写真なので、漫画や挿絵と違いリアリティがあります。
イノシシやシカが撃たれて倒れていたり、
解体のシーンも生生しくそのままに。
肉をいただくということは、こういうことなんだなと思い知らされます。
残念なのは、インタビュー形式の文章が読みにくいこと。
「あの山」とか「ここ」とか言われても、
何について話しているのかがわかりにくい。
全体的に、よくわからないなと思いながら読み進めた感じです。
息子も「山賊ダイアリー」である程度の狩猟の知識を持ってこの本を読んだので、写真を見るだけでも価値がありましたが、
初めて狩猟に触れる人には、文章はちょっとわかりにくいかも。
雰囲気や概要を知るだけならOKです。 (Tamiさん 40代・ママ 男の子7歳)
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