頭の上に灰色のヘルメットをのせてにっこり顔の女の子。 あれれ?のってるのはヘルメットじゃないよ。大きな大きなダンゴムシだ!
ダンゴムシにびっくりして本を開かなかった虫の苦手な方にこそ、是非とも読んでもらいたいのがタダサトシさんの「ダンゴロゴロちゃん」なのです。
この絵本の主人公、ともちゃんはダンゴムシがだいすき。 触るとくるくるっとボールみたいにまるまっちゃうダンゴムシがかわいくて、たくさんたくさん袋の中に集めてお母さんに見せることにしました。もちろん、それを見たお母さんはびっくり仰天! 「なっ なにそれ、そんなの いえに もってこないでー!!」 そんなお母さんの態度にショックをうけて、あわてて家を飛び出したともちゃん。坂道で転んでダンゴムシが大量に入った袋をそのまま落としてしまいます。たくさんの小さなダンゴムシが一緒になって坂道を、コロン、ゴロン、ダンゴローン、壁にあたってドカッ。なんと、そこには手をつないで歩けるくらいのサイズに合体した一匹の大きなダンゴムシがいたのです。ともちゃんは、嬉しくなってそのダンゴムシに「ゴロちゃん」という名前をつけてお友だちになるのですが・・・。
どこまでも写実的なのにデフォルメされた、たまらなく愛らしい昆虫。 その魅力的な生態をユーモアたっぷりに紹介してくれるのは、作者のタダサトシさん。これまでも、カブトムシ、カマキリ、アリなど子ども達に身近な虫の絵本をたくさん描かれています。今回はダンゴムシ。この絵本の中でゴロちゃんと一緒に過ごすことで、ともちゃんと同様に読者も身近なダンゴムシの生態についてどんどん詳しくなれちゃうのです。人懐っこいゴロちゃん、その無邪気な様子が本当に可愛らしい。絵本の最後に、ゴロちゃんの習性がともちゃんを助けることにもなったりして・・・。 ダンゴムシは苦手だなぁと思っている方におすすめしたい1冊です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
ともちゃんは、大好きなダンゴムシを袋いっぱいに集めました。嬉しくなって、お母さんに見せようと持ち帰りますが、驚いたお母さんに怒られてしまいます。家を飛び出したともちゃんは、転んだ勢いで袋の中のダンゴムシが出てしまい……。コロコロ転がったダンゴムシは、1匹の大きなダンゴムシになったのです!
ゴロちゃんと名付けたダンゴムシと一緒に、ともちゃんは鉄棒やブランコ、おやつを食べて遊びます。ゴロちゃんと一緒にいると、普段は葉っぱを食べていること、アリがこわくて、近づいてくると丸まってしまうこと、四角いうんちをすることがわかりました。 しばらく、ゴロちゃんと遊びに夢中になっていた、ともちゃん。お母さんに頼まれていたお花の水やりをしていなかったことを思い出します。元気がないお花を見たゴロちゃんは……。
ダンゴムシと友だちになったら、どんな遊びをしようかな? 楽しみながら生態も学べて、子ども達の夢が膨らむ絵本です。
この本は子供たちがダンゴムシとやってみたいことを描いている本なのかなとは思いますが、デカ過ぎる!こんなに大きなダンゴムシがいたら、私は倒れてしまいそうですが。小さなダンゴムシも袋いっぱい捕まえているし。。。子供たちって本当ダンゴムシが好きですよね。子供が小さなころよくダンゴムシを幼稚園から持って帰ってきていたことを思い出しました。この本はそんな子供たちの夢を叶えてくれるだけでなくて、ダンゴムシが何かに役立ってくれていることも書かれているのでちょっとしたダンゴムシへの知識もついて良いと思います。 (ピンクちゃんさん 40代・ママ 女の子14歳、男の子7歳)
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