加賀美琴(小6)は弟の和樹(小4)に登校前に「あんたなんていなくなればいいのに」と言ってしまった。原因はささいなことだった。お昼の休み時間、運動場に人だかりができて、救急車がだれかを運んでいった。野次馬のクラスメートが「すごかったよなあ。あれ、刺してたよなあ」。授業が終わると美琴は弟のクラスへいった。先生が、ちょっとショッキングなことがあったから、早めにみんなを帰したと言う。美琴は家に急いだ。母によると和樹は「ただいま」も言わず部屋に入ってしまったらしい。どうもようすがおかしい。夕食も食べにこない。部屋から「死ね!死ね!」という大声が聞こえる。ゲームのやりすぎで人が変わってしまったのか? 不安になる両親。刺した犯人はどうなったんだろう? まさか、まさか…。
小学6年生の美琴の弟 和樹がゲームの世界にひきこもってしまった?
和樹の4年生のクラスで同級生が刺された?そのせいなのか、それとも美琴が和樹に「あんたなんかいなくなればいいのに」と言ってしまったせいなのか、それとも…?
ネットでできる3次元の冒険ゲームを自分で作るソフト「3DオンラインRPGつく〜ら」。そのソフトで和樹が作った「ワカンネークエスト」をプレイすることで和樹を迎えにいこうとする美琴ですが…。
ゲームでもなんでもこどもが「死ねっ」なんてことばを憎々しげに使っていると、どきっとしますね。美琴たちの両親は和樹が暴力的になったりしたのはすべてゲームのせいにしたいように思えます。両親も子供を心配して思ってはいるのでしょうが子供と真に向き合おうともしていない?のかも。
最後に美琴が教師たちを相手に言うセリフが良かったです。
貧しいストーリーを作らせないで! (みちんさんさん 30代・ママ 女の子4歳、女の子2歳)
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