広島で原爆にあい、10年後に原爆症となった少女・佐々木禎子さん。12歳で亡くなるまで、周囲の人を思いやり、明るくふるまいながら千羽鶴を折り続けた禎子さんは「原爆の子の像」のモデルとなりました。実の兄がはじめて書いた禎子さんと家族の物語。
広島の修学旅行の前に、子どもが借りてきました。
原爆の子の像を見に行く前に、学校でも勉強しますが、禎子さんのことを書かれた本の中で、親の私が一番、心に響いた本です。
というのも、この本は作者が実の兄であるという点です。
兄から見た妹の禎子さんの様子が、他の本とは違いリアルに描かれている気がしました。
禎子さんは、本当に家族思いだったことを感じると胸が熱くなりました。
始めの千羽鶴は自分の病気が治りますように・・そして、次の千羽は父の借金がなくなりますように・・と小さな12歳の心で病床にいることを心苦しく思っていたのでしょう。
我が子もこの本を読んだ後に、自分が今健康に生きていることは当たり前ではなく、感謝しなくてはならない、今年は昨年以上に祈りをこめて千羽鶴を折りたいと感想に書いていました。
小学生の子どもさんが平和、戦争を学ぶ時にはよく佐々木禎子さんのことを学習しますが、こちらの本は是非おすすめしたいです。 (Pocketさん 40代・ママ 女の子16歳、男の子12歳)
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