赤くて長いくるるんとまるまったお鼻がかわいいゾウのパオ。 お兄ちゃんにあこがれてゾウの消防士「ぞうぼうし」を目指して ただ今見習い中なのです。
でも、長すぎる鼻がじゃまをしてなかなかお兄ちゃんのように動けません。 「ぞうぼうし」と呼ぶにはだまだ程遠くそんな自分にガックリきていると 幼稚園の子ども達がパオを呼んでいます。 そう!パオは子ども達に大人気なのです。 長い鼻を使っていろいろな遊びをして子ども達をいつも楽しませています。 みんなが喜んでる様子を思い出していると パオはもう「ぞうぼうし」じゃなくてようちえんの先生とかコックさんとか 違う職業でもいいんじゃないかなぁと思えてきました。
その時です! なんとお友だちがたくさんいる幼稚園が火事だというのです。 パオはさっきまで考えていたことも忘れて無我夢中で・・・。
パオは幼稚園のみんなを助けることができたのかな? もかして、本当にぞうぼうしになるのやめちゃうの?
ゾウの消防士だから「ぞうぼうし」。 とてもかわいいネーミングとお鼻の長い赤いゾウのパオが気になった人も多いかもしれませんね。 それもそのはず、この絵本はこれまで500本以上のCMを制作し心に残る名コピーをたくさん手掛けられてきた「こにし としゆき」さんと同じく広告業界で数々のヒット作を生み出してきた「みずぐち かつお」さんがタッグを組んだ初めての絵本。 勇気をもって立ち向かうパオの姿がかっこいいです。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
「ぞう」の消防士、「ぞうぼうし」見習いのパオ。ベテランぞうぼうしのお兄ちゃんみたいにみんなの役にたちたいのに、失敗ばかり。自信も勇気もないし、夢を変えちゃおうと思いたちます。そのとき、だいじなだいじなともだちが火に包まれて…。パオ、どうする!? 失敗はいつか夢を叶える切符になる…と、じわんと伝わってくる絵本です。
|