家族小説の新境地。直木賞受賞後の初の長篇。
ひきこもり、暴力をふるう息子。浮気を重ねる妻。会社からはリストラ寸前……死を決意した37歳の僕は、死んだはずの父子が運転する不思議なワゴン車に乗り込んだ。
37歳・秋 「死んでもいい」と思っていた。 ある夜、不思議なワゴンに乗った。 そして――自分と同い歳の父と出逢った。 僕らは、友だちになれるだろうか?
28歳のときぼくは父親になり、父は「おじいちゃん」と呼ばれるようになった。親になってからの日々は、時間が重層的に流れる。小学5年生の長女を見ていると、小学5年生の頃の自分を思いだし、その頃の父のことも思い出す。少しずつ、昔の父のことがわかってきた。こどもの頃はあれほどおっかなかった太い腕が、じつは決して太くはなかったんだとも気づいた。長生きしてほしい、なんて口に出すのは嫌だから、ぼくは父親と家庭の物語を紡ぐ。――(重松清)
「流星ワゴン」。
私はテレビドラマで見ていました。
重松清さん原作の本だったのですね。
やり直したい過去、やり直したいなと思ったこと、誰にでも少なからずあるかも知れませんね。
よい方向に向かう人生であってほしいと日々切に思いますね。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
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