今は「スズの兵隊」というのですね。
一人の男の子と、誕生日プレゼントにもらった匙からできたナマリの兵隊と、テーブルの上の紙のバレリーナのお話。
兵隊はバレリーナに恋をしたような、しなかったような。
だっておもちゃですから、それはわかりません。
ナマリの兵隊さん、いろいろと散散な目にあうんです。
でも文句一つ言いません、おもちゃですから。
挙句にぽいっと、男の子に燃える暖炉へ捨てられるのです。
バレリーナが風に舞ってひらひらっと、一緒に暖炉へ。
男の子と風の気まぐれで、二人は火に包まれ燃えてしまう。
兵隊とバレリーナの二人に心奪われるか、
えほんの聞き手としてただ傍観するだけか。
何度読んでもせつないけれど、
感性を鍛えられる、アンデルセンの名作です。
感謝。 (もゆらさん 60代・その他の方 )
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