凍てつく寒さのなか、獲物を求めてさまよっていたきたきつね。ゆきうさぎを見つけ追いかけていると、目の前に見たこともない不思議な森が現れます。そこでおこる不思議な出来事とは…。1987年にニューヨークタイムズ紙が選ぶ、世界の絵本ベストテンに選出。さらにボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞した名作絵本。
手島圭三郎さんの版画絵本はいくつもあり、どれも素晴らしいです。なかでもこの絵本は開いてみて感動しました。
うさぎの跳躍シーンの迫力、きたきつねがゆめをみている森の迫力、夜があげてきた時の、世界が桃色に輝いている様子など、とても立体的に見えてすばらしい。
そして、自分で見開いてみるだけではなく、少し離れたところがら見ると絵が浮き上がってくるかのようにリアルに見えます。
きつねが、自分の幼いころの夢を見て、目をさますと出会いがあったというストーリーも素敵です。
ながく読み継ぎたい絵本です。
(あずみん.Kさん 50代・その他の方 女の子21歳)
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