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13歳の誕生日にロードバイクを父から贈られた涼太は勢いでレースに出ることに。選手達はそれぞれ人生模様も乗せてゴール目がけて山をかけ上がる。爽快、自転車疾走小説!
中学一年生の涼太は、誕生日に父親からロードバイクをプレゼントされ、なりゆきでヒルクライムのレースに出ることになった。レースに参加している彼と彼をとりまく人々の心の中の声が、一人づつ章ごとに語られる。
親子関係、夫婦関係、ロードバイクへの想い。様々なものを絡ませてながらみんな走る。参加することでそれぞれに気づきが生まれ、変化があった。つまり中学生も大人も成長した。そして、どうやら恋も生まれたらしい。学ランの彼、お相手はきっとあの人・・・。(白い通学用ヘルメット、黒い学ラン、ママチャリで参加する高校生がユニークでした)
ロードバイクで山を登るレースは、想像以上にキツイ!読みながら私も作中の人々と一緒にしんどいことをやり遂げた達成感を得た。そして、読後は、新たに何かに挑戦したいような気分になった。
身近でないスポーツにふれることができ、楽しく読める。中学生におすすめ。 (なみ@えほんさん 50代・その他の方 )
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