日本人作家によって生まれ変わった新しいグリム童話「おおかみと7ひきのこやぎ」! 森の中で、お母さんやぎと7匹のこやぎが暮していました。 ある日、お母さんやぎは町へ出かけます。子どもたちの留守に、悪いおおかみがやってきてもお家の中に入れないよう、お母さんはおおかみの特徴を子どもたちに教えます。子どもたちは、お母さんの言うとおりにおおかみを一度は撃退するのですが、ずる賢いおおかみは、ついに子どもたちをまんまとだまし全員を食べてしまいました。帰ってきたお母さんがその事実に気づき悲しみに暮れていると、「おかあさん!」大きな時計の中から声がしました。7匹のうちの末っ子の1匹は、おおかみに見つからず生き残っていたのです。悲しみの中から小さな希望に救われたお母さんが決意し、とった行動とは・・・? グリム童話の代表作としても、よく知られている「おおかみと7ひきのこやぎ」のおはなし。 保育園や幼稚園でもお遊戯会の劇に使われる、とても人気のある作品です。今回、グリム童話に命を吹き込み、新しい魅力を引き出したのは、海一慶子さん。2009年にボローニャ国際絵本原画展で入選された海一さんは、海外で活躍されている絵本作家さんです。本作品は、すでにアメリカ、ドイツ、イタリア、フランスなど海外で5ヵ国版が出版されており、今回は、その絵本の日本語版なのです。
海一さんの描く7匹の可愛いこひつじたちはみなとても個性的です。1匹、1匹、白い体についた黒ブチの模様が違います。おおかみに対してのリアクションもこひつじによってさまざまなんです。決してか弱く愛らしいだけでは終わらない、どんな時でも忘れないユーモア、ポジティブさ、そして逆境を乗り越える強さも教えられます。何よりも温もりのある、絵の生命力と吸い込まれるような美しさに心をつかまれます。お話を知っている方、そして知らない方にもおすすめの1冊です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
グリム童話の新しい魅力あふれる絵本 グリム童話の中でも人気の高い『おおかみと7ひきのこやぎ』を、世界で注目される新人作家が描き下ろしました。 誰もが知っている物語ですが、絵の表現で、新しい想像力と新しい発想に満ちた絵本となっています。 時計のなかにじっと隠れている子やぎ、おおかみに食べられてしまった子やぎたちは? ユーモアに富んだ表現と、あたたかい画風は、見る人の心を幸せな気分に包んでくれます。 何度でも読み聞かせたくなる絵本です。
〈 編集者からのおすすめ情報 〉 グリム童話の中でも人気の高い『おおかみと7ひきのこやぎ』を、世界で注目される新人作家が描き下ろしました。表情豊かな趣のある作風は、国境を越えて、多くの人を引きつける力があります。日本国内より先に、海外で認められデビューして、逆輸入される作家が最近増えていますが、海一慶子さんも、この作品で、2014年にアメリカとヨーロッパでデビューしました。欧米アジア7か国で出版されています。彼女の独特で、ユーモラスな表現は、世界中で人気を博しています。
グリム童話、自分が子どもの頃、よく読みました。
こういう有名なお話をこどもにも伝えていきたいのですが、
絵のタッチが昔のものは怖くて、こどもの食いつきもよくないのですが、リメイクされたものだと今のこどもたちにも受け入れやすいですよね。
この絵本もおおかみですら可愛く描かれていて小さいこどもでも恐怖心なく楽しめます。 (はるたろーさん 30代・ママ 男の子4歳、男の子2歳)
|