恐竜絵本作家の黒川みつひろさんが描く大人気シリーズ「恐竜だいぼうけん」第四弾! 棲みかである「みどりのたに」を目指して、トリケラトプス「ビッグホーン」と息子の「リトルホーン」が友だちのプテラノドンの子ども「プテラぼうや」が出会った恐竜とは?!
森の中で泣いていたのは、草食恐竜「テリジノサウルス」のお母さんです。 「テリジノ」という言葉は大きなカマという意味で、70センチメートルもの巨大なツメをもっていた草食恐竜だそう。テリジノサウルスのお母さんが、3匹の子どもたちに森の木の実を食べさせようとしていると、肉食恐竜の「アベリサウルス」が襲ってきたというのです。
もちろん、困った恐竜を放っておけないのが、我らがヒーロー、ビッグホーン。早速、たくさん木の実がなっている森までついていってあげることにしました。これで安心!・・・ところが、ビッグホーンがその場をはなれた矢先におなかをすかせたアベリサウルスが出現したのだから、大ピンチ!
残された小さなリトルホーンとプテラぼうや、テリジノ母さんは一体どうする?! ハラハラドキドキするこのシリーズですが、今回はちょっと風変わりなテリジノサウルスがとても魅力的に描かれています。最新の恐竜研究の仮説に基づいた生態を絵本の中で表現しながらも、黒川さん独自の想像力をふくらませた恐竜たちの大冒険は本当にワクワクします。 もちろん、シリーズを通して描かれるリトルホーンの成長も楽しみの一つ。映画の世界では味わえない、絵本ならではの大スペクタクルが待っていますよ。同シリーズの巻末の「作者のことば」でますます恐竜たちにも愛着がわくこの絵本。
恐竜に詳しいあの子も大満足の1冊、是非手にとって読んでみてくださいね。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
お腹を空かせて困っているテリジノサウルスの親子に出会ったトリケラトプスたち。肉食恐竜アベリサウルスにおそわれて、逃げてきたといいます。トリケラトプスたちは、親子を助けることができるのでしょうか?!
今回は、森のなかに食べ物を取りに行ったもののアベリサウルスに襲われてしまったテリジノサウルスを助けてあげるお話でした。
このシリーズを読んでいると、トリケラトプスは草食恐竜の力強い味方なんだなという感じがします。
楽しく読ませていただきました。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子6歳、男の子3歳)
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