雪がふった公園で、ゆきだるまをつくっているのは、うさぎのホップくん。 ながいお耳のある、かわいいうさぎのゆきだるまができましたよ。 ホップくんは、ゆきだるまに「ペペ」と名付け、「きょうから ぼくたち ともだちだよ」と話しかけます。 けれど何日か後、お日様が照ってくると、ペペは溶けだしてきてしまいました。 ホップくんはいっしょうけんめいペペを助けようとしますが……。
その夜、ペペがやってきていいました。 「ぼく、ゆきだるまの くにへ かえることに なったの。 だから おわかれを いいに きたよ。」 ペペとわかれたくないホップくんは、「ぼくも つれてって!」と泣きそうな顔でおねがいをします。 するとペペはホップくんに「ゆきだるまの ふりをしていてね」といって……一緒にバスにのりこみます。 バスはぐんぐん空をのぼって、ついたところは「ゆきだるまのくに」。
さあ、「ゆきだるまのくに」がどんなに楽しそうなところか、それはもうここで教えちゃもったいない。 ぜひ親子でじっくり絵本の中身を楽しんでくださいね。 氷の長〜いすべりだいや、そりやスケートで、二人が夢中になって遊ぶ姿。 おいしそうなお店やさんと、おやつ。 どの場面にも目がくぎづけです。 こんな「ゆきだるまのくに」にいってみたい!
ちょっぴりホップくんには寒すぎた「ゆきだるまのくに」だけど、最後はとてもいい余韻がのこります。 ゆきだるまとお友だちになりたい! お別れしたくない! そんな子どもたちの夢がつまったしあわせなお話絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
うさぎのホップくんは雪だるまを作りました。 「君の名前はペペ。今日からぼくの友達だよ」 ペペが解けそうになると、ホップくんは雪を集めて直してあげました。そんなある夜のこと、ペペがホップくんの部屋の外にやってきて、「ぼく、雪だるまの国へ帰ることになったの。だからお別れを言いにきたよ」「お別れなんてやだよ。ぼくも連れてって!」 雪だるまの国で、ホップくんたちはスケートをしたり、そり遊びをしたり、アイスクリームを食べたり…楽しく遊んでいましたが、やがてバスの運転手さんがホップくんにやさしく声をかけました。「そろそろおうちへ帰る時間だよ」
ある夜、うさぎのホップくんが作った雪だるまのペペがお別れを言いにやってきました。ペペは、雪だるまの国へ帰ることになったのです。別れたくないホップくんは、ペペといっしょに雪だるまの国へ行くことにしますがそこはとーっても寒くて・・。ずっと一緒に居たかったんだよね・・。ゆきだるまの国から帰るとき、一緒になってちょっぴり悲しくなってしまいました。雪だるまの表情、うさぎのホップ君もとても表情豊かなので、絵本の世界に引き込まれます。
娘はこれから大好きなお友達とのお別れを経験するようになるんだろうなぁと考えさせられました。 (ぼんぬさん 40代・ママ 女の子2歳)
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