シマウマと仲良くなりたいゾウ。 「しましま」があったら仲良くなれるかと、ゾウはある日ハチに言いました。 「その しましま、ぼくに かしてくれませんか」 「いいけど、ちゃんと かえしてね」 ハチから借りたしましまは、ゾウの鼻の先にちょろっと付いただけ。 全然足りません。 ゾウは、サル、トラ、そして虹にまで、「しましまかしてください」とお願いします。 みんなからしましまを借りて、ゾウは念願の「しまぞう」に! 立派なしましまを手に入れて、憧れのしまうまと友だちになることができました。 ふたりはすっかり仲良しになって、夢のように楽しい毎日を過ごしていたけれど……
みんなに言われてします。 「そろそろ しましまを かえしてちょうだい」 ゾウは、いったいどうなるのでしょうか……?
しましまを手に入れて誇らしい気持ち、憧れのシマウマと仲良く遊べてたまらなく幸せな気持ち、そして本当のことがばれてしまって恥ずかしくていたたまれない気持ち……ゾウのいろんな気持ちが表情で見事に表現されていて、短い言葉でもいろいろな感情を感じることができます。 絵本の一番初め、扉のページにも、遠くにいるシマウマを憧れの眼差しでみつめるゾウの姿が。ここからも、ゾウの気持ちが伝わってきます。
しましまがないと、シマウマと友だちになれない、と思っていたゾウ。 こういうことって、大人でもありますよね。 本当の友だちって何だろう? 自分がゾウだったらどうするかな? シマウマだったらどうするかな…? それぞれのキャラクターの気持ちに思いを馳せながら、じっくりと読んでみてください。
最後に……あれ、元のところに戻ったしましまたち、どこかヘン!? 次のページは……?? ちょっとした遊び心の面白さも、お子さんと一緒にぜひ見つけてくださいね!
(洪愛舜 編集者・ライター)
ぞうが、はちさんやさるさん、とらさんに「しましまかしてください」ってお願いしました。でも体の大きなぞうには、まだまだ足りません。空にかかる大きな大きな虹にもしましまを借りて、ようやく体中しましま模様になりました。それにしても、一体、ぞうはどうしてしましまになりたかったのかな?
ぞうが、いろんな動物にしましまを借りて、立派なしましま模様の『しまぞう』に!ぞうがしましまになりたかった理由は…憧れのしまうまとお友だちになりたかったから。しまうまと同じ、立派なしましま模様になれば、きっとしまうまもお友だちになってくれるって思ったんです。遊んだり、冒険したり、たくさん一緒の時間を過ごして、ぞうとしまうまは本当に仲良くなりました。本当に大事な友だちってどういうことなのか、幼い子どもにもじんわり優しく伝わる絵本です。
3歳の甥っ子にプレゼントしました。
最初、うちで読み聞かせをした時には、一所懸命見て、聞いて、物語に入っている様子でした。絵が可愛いし、色々な動物たちが出てくるので、動物好きの甥っ子にはとても親しみやすそうでした!
おうちに持って帰ってからも、よく開いて見ているそうです。甥っ子のママに聞きましたら、文字がそんなに多くないので、自分でも読みやすいようです。最近は動物の名前を叫びながら、元気に声を出して読んでいるとか!3歳児なりに好みがあるみたいで、「しましまになったゾウさんよりも、はいいろのゾウさんの方がいい!」と主張もしているみたいで、面白いです。
色も綺麗で、甥っ子にもママにも気に入ってもらえてよかったです。 (つゆくさいろさん 30代・その他の方 )
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