造園家であり、いくつもの絵本を作っている作家、大野八生さんの絵本。 植物の特徴をとらえた、こまやかで親しみあふれる素敵なイラストが、身近な“たからもの”の姿を切りとってみせてくれます。
たとえば「春いちばんの黄色い花たち」。ロウバイ、レンギョウ、キズイセン、フクジュソウ、ミモザアカシア……。気がつけばたしかにあれもこれも黄色い花! 「ツツジのみりょくをしる」では、知らなかったツツジの仲間たちがいっぱい描かれています。ツツジ科ツツジ属は約1500種類もあるのだそうです。
「薬味を育ててみよう」「夏の収穫を楽しむベリーガーデン」「クリスマスをいろどる植物」など、ふだんのくらしに使える実用的なページもすばらしいのです。 ワクワクして、すぐチャレンジしてみたくなります。
個人的には、たくさんのクローバーが勢揃いした「クローバーをさがしにいこう」と「真夏の夜にかおる花たち」がお気に入り。 なんとなく見過ごしていた植物を再発見させてくれることで、目にうつるまわりの風景をなんと素敵に変えてくれることでしょう。
おうちに広い庭はなくても、いつも通る道、公園、ベランダで自分だけの“たからもの”が見つかるかもしれない。そんな心のときめきを絵本から感じます。 すぐそこにある自然に目が向く、くらしを楽しむヒントがいっぱいの絵本。 親子で読んで “たからものさがし”の時間を作ることをおすすめします! 漢字にはすべてルビがふられ、幼い子から年配の方まで、みんなに“庭のたからもの”を見つけてほしいとねがう作者の姿勢がつたわってくる絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
身近な自然発見&ふれあうヒントがいっぱい
初春から季節を追って、季節の楽しみ方、身近な自然とのふれあい方をイラストで紹介。公園、街路樹、花屋など、身の回りの植物を知ること、見ること、接することで毎日が楽しくなるトピック満載の自然発見絵本です。
初春から順に季節を追って、見開きごとに季節の楽しみ方、身近な自然とのふれあい方などをイラストで紹介します。 自宅に庭がなくても大丈夫。 造園家としても活躍する著者の植物に関する確かな知識と、繊細で優しいイラストとともに、公園で、道ばたで、花屋で・・・、など、身の回りの自然の楽しみ方を提案します。 身の回りの小さな自然をみつけるヒントがいっぱいつまった一冊です。
愛らしい草花のイラストが、ぎゅっと詰まっています。
イラストのとなりには、
なまえとちょっとした特徴が併記されており
まるで図鑑のようです。
テーマが分かれているので、とても見やすく
それぞれの事柄に興味をもつきっかけとなりそうです。
「エンジェルストランペット」という植物が気になりました。
涼しげな良い香りを、実際に楽しんでみたいです。 (なーお00さん 30代・その他の方 )
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