春休みが終わって今日から三年生だ。はりきって学校にきたのに、クラスがえでなかよしのみきちゃんとべつべつのクラスになってしまった。「サイアク!」あたしは、みきちゃんと顔を見あわせた。
始業式が始まる前、みきちゃんと放課後一緒にあそぶ約束をした。かえりの会が終わってみきちゃんを待っていたら、みきちゃんはユカちゃんという新しい友達と一緒に教室から出てきた。しかも、ユカちゃんとピアノの練習をすることにしたと言って、二人でかえってしまった。げたばこからくつを取りだしてはいていたら、ぽろんと涙がおちた。「もう、サイアク」それから、みきちゃんとはあそばなくなって、廊下で会ってもさけるようになった。
そんなある日、同じクラスのすずちゃんが「家にあそびにこない?」と、声をかけてきてくれた。みきちゃんからは、ちょっと変わった子だって聞いていたすずちゃんは……。
友だちとの関係に悩む子どもたちにおくる幼年童話。
ゆっくり、ゆっくりの孫も今年から4年生になったんだなあ・・・・と、思いながら年齢が近いのもあって凄く親近感を感じました。孫のクラスは、特殊なので、一年、二年は、二人で、三年から一人増えて三人。四年も三人ですが、「サイアク」かもしれないですが、やっぱりちょっと羨ましく思いました。いくつになってもお友達関係・人間関係は悩むことも多いと思いますが、お友達が出来たらいいなあと思いました。孫にも読んであげようと思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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