
さっ太は、馬の飼育を生業とする小さな山里に住んでいる、気のやさしい男の子です。里では子どもが年ごろになると、里長さまから子馬を一頭もらうことができました。ところが、子馬えらびのお祭りでさっ太が大好きになった黒い子馬を、もうひとりの男の子もほしがります。そこで里長さまは、今年一番の黒い子馬にふさわしい童を選ぶために、ふたりに試練を与えました。西山にまつってある山神様のほこらへ行って、宝物を見つけてくること! ――里のおとなたちに見守られながら、「正しいこと、勇気があること」とはなにかを、いっしょうけんめい考える子どもたちの、ほっこり成長物語。
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娘の誕生日プレゼントとして、馬好きな友人からいただいた
本です。友人と一緒に乗馬もしたことがある娘、
そして、信州が舞台の物語なので、ぴったりだと思って、と。
とっても素敵な本でした。木曽馬の愛らしさが文章からも
ささめやさんの挿絵からも伝わってきましたし、
さっ太の成長物語にもなっているので、がんばれがんばれ!
と応援しながら読むことができました。
信州に住んでいながら、木曽馬にはまだ会ったことが
ありません。そのうちに会いに行きたいな。 (ぽこさんママさん 50代・ママ 女の子10歳)
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