昔、”あらぼえ”と呼ばれるジャッカルがいた。ある夜、腹をすかせたジャッカルは町へ食べるものを探しに出かけたが、野良犬たちに追い回されて、染物屋に逃げ込み”藍の大がめ”に飛び込んでしまった。 翌朝、真っ青に染まったジャッカルを見て森の動物達は恐れおののき、彼を森の王様にした。 贅沢な暮らしが続いたが、ある時、追い払ったはずの仲間のジャッカルの遠吠えを聞いたばかりに……。 世界最古の寓話集と言われる『パンチャタントラ』の中の一篇を『三びきのやぎのがらがらどん』で著名なマーシャブラウンが再話し絵本化。 『あおいやまいぬ』(瑞雲舎1999年)を改題、小宮由の新訳で刊行します。
インドの昔話というので、興味を持ちました。
町外れのハゲ山の洞窟に住むジャッカル。
食べ物を探しに街へ行ったある夜、野良犬たちに追われてしまい、逃げ込んだ染物屋の藍の大がめに飛び込んでしまいます。
インドでは神の色とされる青色になったジャッカルは、自らを天の神が遣わした王だと言い張って…
マーシャ・ブラウンの版画が、お話ととても合っていました。
力強い生命の勢いや、物悲しい感じも出ていて、とても印象的でした。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳、男の子11歳)
|