日本で初めての本格的ファンタジーとして、1959(昭和34年)の初版から読みつがれてきた傑作「コロボックル物語」シリーズ。毎日出版文化賞、国際アンデルセン国内賞も受賞しています。また、最近では人気作家の有川浩氏が、佐藤さとる氏公認で書くことになっている「続編」にも注目が集まっています。 このたび、「コロボックル物語」でデビューし、その挿絵を手がけてきた画家・村上勉氏が、画業50年を迎え、創作の集大成として、すべての挿絵を新たに描き下ろしました。 円熟したイラストとともに、手に取りやすいサイズで刊行する「新イラスト版 コロボックル物語」です。
小学校3年生のときだった。 もちの木をさがしにいったぼくは、こんもりした小山や杉林にかこまれた、三角形の平地をみつけた。小さないずみがわき、まっかなつばきの花のさく、どこかふしぎな感じのする場所だった。 −−そして、とうとうぼくは見た。小川に流れていく赤いくつの中で、虫のようなものが動いているのを。 小指ほどしかない小さな人たちが、手をふっているのを!
※小学5年以上漢字にルビつき
我が家の小学5年生の子供も、学校の図書館で佐藤さとるさんの「コロボックル物語」を借りてきて読んでいます。
不思議な世界観で、現実とはまた違った物語に、子供達も引き込まれていくのではないでしょうか。
本の醍醐味ともいえる物語にも思いました。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子11歳)
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