さかいさちえさんの描く、ほわほわなかわいいタッチと、 お家の断面図が魅力的な「ちいさなポコポコ」シリーズ。 今回は、氷の国が舞台です。 ポコポコの住む「ぼうしの家」に雪が降りました。 でも、外は菜の花が咲くくらい温かい日。 「こんなに あたたかな ひに どうして ゆきが ふったのかな?」 ポコポコが空を見上げると、銀色の氷の雲が雪を降らせていたのです。 氷の雲が気になって、追いかけるポコポコ。 すると、「カップケーキのおうち」「りんごのおうち」「ひかるこおり」など、 いろいろなおうちにたどり着きます。
ページをめくると、お家の中が見えるのが、このシリーズの魅力のひとつ。 ファンシーな小物がたくさん並んでいたり、外からは想像できない、アッと驚く設計のお家だったり。 お家の中が見えるたびに、ワクワクがひろがります。
ポコポコは氷の雪を追いかけてどこまで行くのでしょうか? そして、あたたか日に雪が降ったなぞを解明することができるのでしょうか……。 寒い日に、あたたかい部屋の中で読みたたくなる一冊です。
(木村春子 絵本ナビ編集部)
ある朝、季節外れの雪が降ってきました。ポコポコもありさんもびっくり!一度しまったマフラーや毛糸の帽子を取り出して、ポコポコは空に浮かぶ銀色のこおりのくもを追いかけることにしました。途中、プードルさんと一緒に雪だるまとおままごとをして遊んだり、うりぼうさんのくだものを浮かべた銭湯であたたまったり、ペンギンさんたちとアイススケートや氷の遊園地を楽しんだり、しろくまさんとかき氷山をスキーやソリで滑り降りたり。
さあ、こおりのくもを追いかけて、ポコポコとありさんがたどり着いたところは……???
寒い冬の雪の中でも、ポコポコはいつも通り元気に大活躍しますよ。みんなも、ポコポコと一緒にこおりのくもを追いかけてみよう!
ポコポコが、うりぼうさんのりんごの銭湯に入ったのが私は一番気に入りました。”バナナのせっけん あわあわあわ。ぶどうのスポンジ ゴシゴシゴシ。くだものプカプカ、よいかおり!さあ、ゆぶねに つかりましょう。ザブーン!「ふわ〜。あったかい!」”うりぼうさんたちのお客様へ、ポコポコも親切に入れてもらえてよかったね!とても可愛らしいお話でした。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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