七匹の妖怪たちは、七人家族になって人間たちが住む巨大団地にこっそり暮らしています。すきさえあれば巨大化して人をおどろかせたい見越し入道のおじいちゃんと、すきさえあればパックンとなんでも食べちゃうやまんばおばあちゃんが団地老人会の温泉ツアーに参加することに。行き先は海吠崎の海ぼうず旅館です。団地管理局の的場さんも二人が巨大化したり、ツアー客を食べたりしないよう、見張り役として旅行に同行しますが……。
編集者コメント 「やまんばあさんシリーズ」の富安陽子さんと、短編アニメーションの巨匠・山村浩二さんがタッグを組んでのユーモア・ホラーのシリーズです。今回のお話は、人間の老人会の温泉ツアーに参加した見越し入道おじいちゃんとやまんばおばあちゃんのお話です。
老人会のバスツアーで立ち寄った、レストランでのドタバタは、とてもハラハラしました。
あとから温泉宿に到着したヌラリヒョンパパが、的場さんのげっそりした顔を見て、それ以上何も聞かなかったところはどちらも大人の態度だなと思いました。
文句ばかり言っていたシカメさんが、帰りのバスの中ではおとなしく、何も反論しなかったので、思わずにんまりでした。
古びておんぼろで薄暗い温泉宿が、今では大繁盛しているようでうれしくなりました。 (みいのさん 60代・その他の方 )
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