時代は3000年前の中国、仙人と人間が入り乱れての壮大な戦国ファンタジー。商の31代目の王である紂王(ちゅうおう)は、才気あることで有名だったが、その驕りから、天界の女神女禍(じょか)に言い寄る。女神は怒って、狐の化身を遣わし、狐の化身は美女妲己(だっき)に宿り、紂王を滅亡させていく。 妲己の妖術にかかった紂王は忠臣を次々に惨殺、果ては自らの妻までも拷問の末殺してしまう。この乱心ぶりを見て西域の周の王姫昌は反乱を起こす。この周に荷担したのが、太公望姜子牙であった。上巻の「妖姫乱国」は紂王の乱心ぶりが中心に描かれる。 巻末には登場人物の紹介がイラスト入りで掲載。1998年に刊行された同名の単行本全3巻の軽装版です。
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