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チョコレートって何からできてるの?どうやって作るの?――父の日に父親にプレゼントするチョコレートを買いにいったことをきっかけに、原料や原産地のことを調べ始めた姉弟。家でタネからカカオを栽培したり、カカオ豆からチョコレートを手作りしていくなかで、それまで見えていなかったチョコレートの背景にある世界を知り、新たな発見をしていく。
カカオの木の、種→苗→カカオの木→カカオの実→収穫→種の発酵→乾燥→焙煎→チョコレートへ加工…美味しいチョコレートを食べるまでの全てを絵と写真で、わかりやすく紹介。
カカオの歴史、流通、原材料生産地での社会問題など、様々な角度から「チョコレート」を知る絵本。
この絵本を見ると、本当に多くの人によって美味しいチョコレートが作られて、食べられるのだということがよくわかる。大事に食べようと思う。どうして値段が高いものと、やすいものがあるのか?長年の疑問が解決しました。
特に、驚いたのは、チョコレートの原料となるカカオの種は、発酵させてあの独特の風味を出しているということ!発酵食品だったのですね!!今まで、カカオ自体が甘い香りがあるのだと思い込んでいたので、びっくりました。人生はいつでも新鮮なおどろきや発見があり、それによって物事の見方が変わっていきます。
子ども以上に、大人が読んだら、非常にためになると思われます。
農文協の絵本は、食べ物の歴史、栽培、加工方法、社会に対する影響など、内容が盛りだくさんですが、わかりやすい表現で書かれています。
お菓子作りが趣味の方、製菓関係のお仕事の方、食品関係の方、食育に関係する方などにも、あるいはそれらを目指している方にもお勧めしたい入門書・実用書だと思います。 (渡”邉恵’里’さん 30代・その他の方 )
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