ちいさい雲の子がいました。この雲の子、どこかに行きたくてしかたがありません。やっと許しがでて風に乗り出発しました。川や海を見ました。そして太陽が木や草を枯らしているのを見たときに、雲の子は、悲しくて、泣いて泣いて、雲のかたらだは……。
知りたがりやの「ちいさいくもさん」は、どうしても山の向こうの広い世界を見たくて仕方ありませんでした。ある時、やっと遠くに飛ばしてもらったくもさんが見た世界と、遊びすぎた太陽によって引き起こされたその世界の危機。くもさんの涙がその危機を救います…。
絵がとても幻想的できれいです。くもはお花(雪の結晶?)をちりばめたように描かれています。娘は「男の子なのに髪の毛が長いの?」と言っていましたが、本当に女の子みたいなかわいさです。
ちいさくなってしまったくもさんは、結局もとの世界には帰れないのかなぁ…こうやってくもって消えていくのかなぁ…読み終わった後に話しながら、娘は夢の世界に入りました。 (わらはべさん 40代・ママ 女の子6歳)
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