村一ばんのけちで、とんでもないよくばりの男がいた。そこに、うつくしい娘が、ひょっこりたずねてきた。なんと娘は、めしをくわぬという。男はすぐに娘を家にいれた。娘は朝から晩までよく働いた。しかしどうしたことか、米びつの米がどんどん減っていく。あやしむ男が、出かけるふりをしてこっそり見はっていると、にょうぼうが、にかにかとわらいながら、大釜いっぱいのめしをたきあげて……。端午の節供と山姥のお話。
飯野和好さんのイラストに惹かれて、手に取りました。
「くわずにょうぼう」のお話は、赤羽末吉さんの絵のものが有名かとは思うのですが、違う作者さんの絵で読むと、また違った味わいがあって、面白いです。
不気味な感じと、コミカルな感じが同居していて、いいなと思いました。
5月の節句の頃のお話会などで、読み聞かせに使いたいと思います。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳、男の子10歳)
|