人はだれもがまゆ玉のような心で生まれる──おかいこさんの妖精が、生命の尊さを伝えながら、新潟の美しい風景と、先人が残してくれた美しい言葉で綴った絵本。1月は真綿色、2月は若菜色、3月はすみれ色、4月は藤色、5月は若竹色、6月は瑠璃色、7月藍色、8月は朱鷺色、9月は黄金色、10月は紅色、11月は金色、12月は白銀。12ヶ月の色の世界をお楽しみください。
表紙のアジサイの色彩に惹かれました。
蚕の成長とともに、各月の色を古来の美しい言葉で綴ってあります。
1月は雪景色の真綿色。
蚕の繭玉から取るのが、真綿、要は絹の繊維なんですね。
室町時代に木綿(コットン)が流通するまでは、綿=絹だったようですね。
なるほど、真綿色に光沢を感じますね。
若菜、すみれ、藤、若竹、瑠璃、藍、朱鷺、黄金、紅、金、白銀。
いずれも、筆者の生まれ故郷、新潟の光景だそう。
そして、あとがきに込められたもう一つの思い。
繭玉のような無垢な心で生まれた子どもたちへ、生命の尊厳を学んでほしい、ということですね。
そう、添えられた蚕の成長が、命を感じさせてくれます。
小学生くらいから、豊かな色の世界を体感してほしいです。 (レイラさん 50代・ママ )
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