ケンカして、悲しくなることもある。 何気ないひとことに、傷つけられることもある。 それでも友だちが必要なのは、なんでだろう?
その子のことが、大切だから? いっしょにいるのがたのしいから? それとも、ひとりになるのがこわいから——?
齋藤孝の「負けない!」シリーズ第3弾! むずかしい問題にぶつかったとき、自分の頭で考え、のりこえる力をつけてもらうための「負けない!」シリーズ。 マンガで読みやすく、かつ、実践的ですぐにマネできる具体的な方法論にあふれた本シリーズですが、第3弾のテーマは「友だち」について。
著者は、独自の教育論を展開する教育学者で、『声に出して読みたい日本語』(草思社)でも知られる齋藤孝さん。
「好きなものマップ」をつくろう! もしも、よくないことに誘われたら? ネットで知り合った人は友だち? など——
人間関係にまつわる身近なエピソードをとりあげて、その悩みを解決するヒントを示してくれる本作。 文豪や偉人の言葉、作品から彼らの考えを引用する形で難問に切り込んでいくスタイルは、世界の名作文学や古典にもっと学ぼうという考えをもつ齋藤孝さんならでは!
加えて特徴的なのは、友だちをつくることの大切さについて伝えながらも、同時に、ひとりでいることの大切さについてもくりかえし強調しているところ。 そして、「今はまだ人付き合いの練習期間だから、悩みすぎなくていいんだよ、失敗してもいいんだよ」というメッセージです。 ともすれば友人関係にしばられ、そこでの関係がこの世の全てのように感じてしまう時期。 そんなときに、「ひとりでいることはすばらしいことだ!」「練習なんだから失敗してもいいんだ!」と教えてくれる本作のメッセージには、救われる人も多いのではないでしょうか。
だれもがインターネットを使うようになり、人と人とのちがいについての価値観もおおきく進化しようとしている現代では、人間関係のあり方はさらに複雑になってきたともいえます。
そんな悩める時代を生きる子どもたちにとって、ひとつのおおきな指針となる一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
「齋藤孝の『負けない!』シリーズ」第3弾! 子どもたちの悩みや問題を解決するための方法を、マンガを通して楽しく解説します。 壁にぶつかった時、「負けない!」という心で、自分の頭でモノを考え、目の前の問題を解決していける大人になるための一助となるシリーズです。
【内容】 <第1章 友だちってどうすればできるの?>できるだけ誘いにのってみよう/最初の一歩、「ゆる友」のススメ 他 <第2章 自分と友だちの関係を研究してみよう!>「友だちがいないと不安だ症候群」って何? 友だちだから安心だよね? 他 <第3章 友だちに気持ちを伝えよう!>なかなか仲直りができない! よくないことに誘われたら? 他 <第4章 本当の友だちってどんな人のことなの?>困っている友だちがいたらどうする? 他
アドラーの思想や太宰治の『走れメロス』などにも触れ、そこから学びのポイントへ導きます。「友だち関係」に悩める親子にむけた必読書!
「友だち」、正直難しいテーマですよね。
友だちに救われる助けられることもある。
でも誰でもいいってわけでもない。
時に、違ったかもって思うこともある。
関係が終わってしまうことだってあるかも知れない。
親の私も、もう何十年来の大切な友だちもいて、一方気持ち的に割り切った関係の友だちもいて。。。
それを選び決めていくのも、社会勉強であり、それは子供の時でなく大人になってからも続くものなのだと感じています。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子8歳)
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