ケイト・グリーナウェイ賞受賞作家の、不朽の名作を新訳で再刊!
霧が立ち込める川沿いの町。船の汽笛と遠くに霞む色とりどりの光。 幻想的な魅惑の世界へ、そっと連れていってくれるお話です。
町の片隅や路上の人々をテーマに、唯一無二の表現スタイルで数多くの名作を遺したチャールズ・キーピング。 本書は、幻想的なロンドンの風景を、少年の視点で描いたキーピングならではの逸品です。
【あらすじ】 テムズ川の砂糖工場の裏に住む少年アルフィー。毎週金曜日に、近所の通りにやってくるバンティおじさん。アルフィーは、バンティが船乗りだった頃に見た「せかいのむこうがわ」の話を聞くのが大好きでした。ある夕暮れ、アルフィーは、霧の中で色とりどりの光を放つ大きな船を見つけます。「せかいのむこうがわ」に行こうと決心したアルフィーは、雑踏に紛れ、その船に乗りこみました。
ロンドンの町での男の子の冒険が、なんとも幻想的に描かれています。画力に圧倒されました。とくに、男の子の目線でみた「せかいのむこうがわ」の場面には、息をのみました。ほんとに独特の世界で、目をうばわれます。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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