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しんぶんのタバー

しんぶんのタバー

  • 児童書
作: 萩原弓佳
絵: 小池 壮太
出版社: PHP研究所 PHP研究所の特集ページがあります!

税込価格: ¥1,320

  • ハッピー・リユース・プログラム対象作品

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作品情報

発行日: 2019年02月06日
ISBN: 9784569787985

出版社のおすすめ年齢:低学年〜
小学初級 A5判上製 80ページ

この作品が含まれるシリーズ

みどころ

イスーン国の王様は、イスが大好き。
もっといいイスを手に入れようと「いいイスコンテスト」を開催することを思いつきます。
「自分が 一番 いいイスだと 思うものは、十日後、おしろへ 来ること。
ゆうしょうした イスには、ほうびを さずける。」
これを知った国中のイスたちは、われこそはと、おしろを目指します。

同じくコンテストを知って参加したくなったのは、ヒモで縛った新聞紙の束「タバー」です。
タバーを縛ってくれたおばあさんが、いつもタバーに座って「すわりやすくて、いいイスだ」というからです。
おしろを目指して出発したタバーですが、ほかのイスたちはちっとも仲間扱いしてくれません。「ゴミじゃないか」などと言うイスまでいます。
悲しくても先へ進むタバー。すると、道中でケガをしたり困ったりしているイスたちと出会って―――。
いったいコンテストは、どうなるのでしょう? 王様はタバーを見て何と言うでしょうか?

バカにされても諦めない強さや、困っている人に迷わず手を差し伸べる優しさ。
新聞の束というなかなかない主人公ですが、読み進めるうちに子どもたちはいつのまにかタバーのことを応援してしまうはず!
挿絵に描かれるたくさんの種類のイスも見どころのひとつ。
丸イス、ベンチ、パイプイス……、いろんなイスがぞろぞろ道を歩いていく場面にワクワクします。
このイス見たことある、このイスはどんな場所に似合う?と、盛り上がりそうですね。

おしろにつく頃にはすっかりみすぼらしくなってしまうタバーですが、タバーの行動は、イスたちの心を動かして、晴れやかなハッピーエンドが待っています。

イスたちと並んだら、どう見たってイスじゃない、タバー。
イスだと言い切る姿は、おかしみさえあります。
でも、大好きなおばあさんが自分を「いいイス」と言ってくれたからと、それだけでまっすぐに進んでいくタバーは、大人から見ても何だかかっこいいのです。
さらに、イスとは何なのか、みんなに新しい視点までくれるんですから。

自分を信じることってときどき難しい。いつか、この本を読んだ子どもたちが、何かのときにタバーのことを思い出してくれたらいいな、と思います。

読みやすく、先が気になる楽しいおはなし。絵本から読み物へ挑戦する子どもたちにぴったりの一冊です。

(掛川晶子  絵本ナビ編集部)

しんぶんのタバー

しんぶんのタバー

出版社からの紹介

イスーン国の王さまは、イスが大好きで色々なイスを集めています。ある日、もっといいイスを集めたいと思った王様は、一番いいイスを決める「いいイスコンテスト」を開催することにしました。その知らせを見たイスたちは、我こそは、とお城を目指しました。
同じように、コンテストに参加したくなったのは、おばあさんに新聞を束ねてしばってもらった「しんぶんのタバー」です。他のイスと同じように、お城を目指しますが、途中、他のイスたちに「きみは、イスではない。ただのゴミだろう」と言われてしまいます。それでも、タバーは前に進み、途中、あしが折れたゆりイスや、バネが飛び出たソファーに出会うと、励ましたり、自分の新聞やひもを使ったりして助けました。お城の人を呼ぼうと急いだタバーは、到着すると同時に力尽きてしまいますが……⁉

自分のことだけでなく、他人を助けようと行動できる思いやりが感じられる、心温まる幼年童話。

ベストレビュー

心惹かれるタバー♪

「家で新聞をとっている子が
とても少ないんです」と高校の図書司書の方に
もう10年くらい前かな?に、言われたことがありました

新聞以外で情報が得られる時代になっていますから
わざわざ新聞を買って読まない家が多い

高校生の中には、読んだことがない!生徒もいると

ペーパーレスにもなっているし
どんどん加速するのかな?
でも、新聞を
教材として使うという学習方法も
廃れてはいないと思うのですが・・・

こちらの作品を読んで
そんなことを思い出しました(笑

本来の目的ではないことで
おばあさんに褒められたタバーは
どんなにバカにされようと
認められなくても
おばあさんからの愛情!信頼がベースにあるからでしょうか
気持ちが強く、そしてやさしく、賢く!
コンテストを通して
国を変えていく!?のかも(笑

ただね・・・
ただ、私の年代では
「新聞を踏んではいけない」と躾けられた世代なもんで
(そんなことない?ですか?)
椅子にするーお尻に敷くーというのは
ちょっと、なんか、気になるというか
ちょっと抵抗感のある部分でもあるということが
ありまして・・・
自分も、年齢を重ねたなぁ・・・と思うわけであります(笑
(しいら☆さん 50代・その他の方 )

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