おやさいむらに、「つぶこのへんしんサロン」というふしぎなお店ができました。野菜たちは興味津々です。さっそく、大根の奥さんが仲良しの人参の奥さんを誘って行ってみました。「ここは、何のお店ですか?」。すると、とうもろこしのつぶこさんが「大根さんは人参さんに、人参さんは大根さんになれますよ」と言うのでびっくり! 二人はどんなふうに変身したのでしょう? そして、この二人の変身をきっかけに村じゅうが大変なことになるのですが……。植垣さん独特のやわらかいタッチで描かれた愛らしい野菜たちや、ユーモア溢れる細かい描写は、何度読んでも飽きません。親子でさまざまな野菜たちを追いながら読むのもおすすめです。
ストーリーも楽しいのですが、絵さがしの要素もあり、長い間楽しめる絵本です。息子は6歳になっても大好きで、ページをめくっては戻り、クイズにしたりしています。
お野菜の葉っぱや形の特徴もバッチリです。
同じ作家さんの『にんじんだいこんごぼう』がお気に入りだったことからこの絵本を知り我が家に迎えましたが、書店では置いてあるところがあまりないようです。WEBで書店の在庫検索をしてみて、どうりで見かけないはずだわ、と。
図書館や書店で手に取る子供が多いといいなぁと思う素敵な絵本です。 (金柑さん 40代・ママ 男の子6歳)
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