決して天才なんかじゃない。家族のために、誰かのために努力する、泣き虫で意地っ張りな少年の物語。 北欧の貧しい家庭に生まれたアルフレッド・ノーベルは、家族を助けたいという気持ちで勉強を続けた。その後ニトログリセリンの加工、雷管を使った仕組みを考え、ダイナマイトを発明した。ダイナマイトの爆発力は凄まじく、人の力では到底なしえなかったことができるようなり、まさに世界を変える発明品となった。1870年、ヨーロッパで起こった戦争でダイナマイトが使用され、人の命を奪う道具となっててしまう。はじめは家族のため、次に誰かのためになればと発明を続けてきたノーベル。しかしその発明品が人を傷つける武器となったことで、彼は「死の商人」と呼ばれてしまう。「本当の意味で尊敬を得るには、尊敬に値する仕事をしただけでは不十分なのだ」と気づいたノーベルは、世界中の名も無い発明家や芸術家、世界を善きものにしようと努力する人がきちんと評価してもらえるように、世界一の賞を創設することを決意する。
第1章 爆発は科学だ! 第2章 出会いと別れ 第3章 約束は成功のもと 第4章 科学と平和 第5章 未来のために
ノーベルの子供の頃の姿、そして成長し、大人になっても研究に明け暮れている様子が分かります。
そして、作ったものに対する思い、だからこその平和への思いも語られており、考えさせられます。
コミカルに描かれている部分もあるので、読みやすいのではないかと思います。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子11歳)
|