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
くらにすみついたねずみたちが、ひそひそちゅうちゅう話しています。その話をこっそり聞いていたのは、その家のおばあさん。ねずみたちによると、おじいさんの病気にはゆのはながきくらしいのです。さっそくゆのはなをのませると、おじいさんはすっかり元気になりました! ある日、またねずみたちが、ひそひそ話をしているのを聞いたおばあさん。村に大変なことがおこるというのです。さあ、大変!!
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紙芝居のカバーに日本の昔話と表示されていますが、たぶん創作だと思います。
(何かヒントになる民話がどこかにあったのかもしれませんが)
夏目尚吾さんの絵が昔話の雰囲気に合っていて、見ていて楽しかったです。
出だしのところだけ読んだときは、「かにかにこそこそ」のような、意地悪なおばあさんと優しいおじいさんみたいなはなしなのかと思っていましたが、実は二人とも気のいい優しい人たちでした。
おはなしオチは、ねずみたちのこそこそばなしのおかげで、災害から村を守ることが出来たというものでした。
この作品には悪い人は一人も出てきません。子どもたちはこういうおはなしに出会ってみるのもいいんじゃないでしょうか。
ストーリー性のある紙芝居なので、12場面あります。長すぎず、短すぎず5,6歳くらいから小学校中学年くらいまで、楽しめそうです。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子20歳)
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