わずか20歳の青年は「摂政」の座に…!!
ヨーロッパの地で 「君主と国民とが近く親しい姿」に感銘を受け、 自らの未来に明るいものを感じて帰国した 裕仁(ひろひと)青年を待ち受けていたもの。
それは、旧態依然とした弟君や政治家・軍人達、そして 快方に向かう見込みのない父・大正天皇の姿であった…。
誰よりも大正天皇の病状を危惧し、青年の帰国に備えて 「摂政」の設置を急いできた時の総理・原敬(はら・たかし)。 「平民宰相」と慕われてきたこの男の身にも異変が!?
そして訪れる運命の日、"9月1日"--!!
風雲急を告げる最新刊です。
【編集担当からのおすすめ情報】 近いようで遠いものとなった「大正」という時代。 わずか10数年に過ぎないこの時代を 「摂政」として過ごす決断をした青年。
その胸の内は、決して晴れやかなものばかりでは なかったに違いない。
皇太子として。同時にひとりの人間として。 晴れて成人となった裕仁青年は何を感じ、何を考え、 いかに振る舞い、どのように人々と接してきたのか?
「人間ドラマの宝庫」と呼ぶべき物語を 堪能していただければと思います。
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