西加奈子初期名短編を乃木坂46でドラマ化
午後から雨になった。東海道五十三次の絵なんかに出てきそうな、斜めに降る、細い細い雨だ--そんな書き出しから始まるそぼふる雨のなか。様々なことが定まらない、二十代男女5人が、突然の死を迎えた仲間の通夜に向かう「サムのこと」。 二十代半ばの、少し端っこを生きている仲良し女子3人組が温泉旅行で、「あるもの」にたどり着くまでを描いた「猿に会う」。 小説家志望の野球部の友人と、なぜか太宰治の生家を訪ねることになった高校生男子が、そのまま足を伸ばした竜飛岬で、静かに佇む女性に出会う「泣く女」。 人生の踊り場のようなふとした隙間に訪れる、「何かが動く」ような瞬間を捉えた初期3作を新たに編んだ短編集。
【編集担当からのおすすめ情報】 「サムのこと」「猿に会う」を、乃木坂46の4期生総出演による連続ドラマ化! dTVにて今春配信予定 (「サムのこと」3月20日〜、「猿に会う」4月予定/1話約20分×各4話)
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