ホラスには、すてきなママとパパがいました。ママはホラスのために毛糸のスリッパを編んでくれるし、パパは毎晩いっしょにゲームをして遊んでくれます。だけど……。「ぼくのからだのもよう、へんだよ」ママとも、パパとも、いとこたちとも全然ちがうホラス。ほんとうのママとパパに会いたくなって、家を出ていくのですが……。親が子どもをおもう気持ちと、子どもが親をおもう気持ちをやさしく描いた作品です。
「ねえねえ、もういちどききたいな…」を読んだあとだったので、驚かなかったのですが、これも養父母と養子の話だと思いました。
「ねえねえ、もういちどききたいな…」は、人間だったので途中まで気がつかなかったのですが、こちらの本は、とらがひょうを育てているので見た目でもわかります。
大事に育てられていても、自分と血のつながりをどう自分で考えていくのかは重要な問題ということはわかります。
あまり重くならない感じで、さらっと大事なことを描けるのは、海外絵本だなあと思いました。
お母さんがホラスに聞かせるお話に愛情があふれていて好感を持ちました。
子どもにとっては、両親から愛されているのかどうか、必要な人であるのかどうか、そのことがとても重要。描かれているのが、いいなあと思いました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子7歳)
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