ビンキーは、待っていました。卵からかえっていもむしになって、さなぎになっている間も、きれいなちょうちょうになれる日を楽しみにしていました。ついに、その日が来ました! でもビンキーのはねは、ボロボロで穴だらけ。まるで作りかけみたいで、ちっともきれいじゃありません。すっかり気落ちしてしまったビンキーのところへ、おさななじみのちょうちょうがやってきていいました。「だいじょうぶだよ、いっしょに飛べるようになるさ!」 小鳥やカイコ、クモやハチの協力をとりつけて、ともだちはビンキーのはねを作り直していきます。でも、ビンキーはこわくて、ずっと目をつぶったまま。はたしてビンキーは飛べるようになるのでしょうか。 想像していた未来とは違う現実が来た時、あなたはあきらめますか? 重度の表皮水泡症の娘から勇気を教えられた母親が書いた絵本を、長年日本の教育に強い関心をよせ、長野県で私立の小学校を開校するに至った翻訳者が、思いをこめて日本の子どもに贈ります。
とってもきれいなチョウチョだけど、穴があってうまくとべない蝶のビンキー。
穴があいていてはさすがに…と思っていたら、カイコとクモに助けてもらって、さらに美しい蝶へと変身します。
それでもとぶのを怖がっていたけれど、勇気を出し、美しい羽根を広げてのびのび飛んでいく姿に、勇気をもらえる素敵な絵本でした。 (みっとーさん 30代・ママ 男の子8歳、女の子7歳)
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