「あなを やまにして、やまを あなにすることは できるかい?」
山は毎朝、美しい朝日がのぼるのを眺めます。穴は毎晩、地面の奥深くから響く地球の息づかいに耳を傾けます。自分は自分でいいけれど、一度でいいからあんなふうになってみたいな、どんなに素敵だろう?山と穴は相談して、モグラに手伝ってもらいます。シンプルで大胆なグラフィックと、やさしい言葉で紡がれるおはなし。小さな子どもたちから楽しめますが、大人の絵本の1冊としても味わい深い、奥行きのある作品です。
大胆でおおらかなイラストに惹かれ、手に取りました。
やまとあなの会話。
毎朝、「なにが見える?」と穴が聞くと、「朝日がのぼるのが見えるよ」と山が答えます。
夜には、「地面の奥深くはどんな感じ?」と山が聞き、「地球が息しているのがわかるよ」と穴が答えるのです。
お互いに互いが羨ましくなり、体験したくなったやまとあな。
なんともダイナミックで、楽しい気持ちになりました。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子14歳、男の子11歳)
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