
アメリカと日本の間で揺れた家族の物語
ハナコの家族は、ロサンゼルスでレストランを経営して暮らしていた。 しかし、大きな戦争が終わり、船で日本を目指すことになる。 日本は、ハナコにとって未知の国だ。
「ハナコ、ぼく、こわいよ。 どうして、こんな船に乗らなきゃいけないの?」 「もう、アメリカには、私たちの居場所はないからよ」
ハナコたちは、すべてをなくして、日本に降り立った。 ハナコたちを待っていたのは、戦後間もない荒れ果てた大地。そして、ハナコたちを愛してくれる祖父母だった。
歴史に翻弄されながらも、前を向いて生きる強さを教えてくれる感動作品。
【編集担当からのおすすめ情報】 「全編にちりばめられているのは、家族三世代の強い絆と、人が生きていく上での『希望のありか』だ。切なく深い物語は、一読、心を去らないだろう」 帯に寄せていただいた、広島を描く児童文学作家、朽木祥氏の言葉が、この作品のすばらしさを伝えています。

終戦が夏だったからか、夏休みには戦争について考えてみるという習慣が親の私は子供の頃にありました。
例えば、戦争もののドラマや映画がテレビでも放送されていたのを見たり、夏休みの読書感想文は戦争の本を読んで書いたり。
それゆえに、我が子にも夏には戦争の本の読み聞かせをしたりしています。
戦争体験者が少なくなった現代こそ、子供達に戦争について考えたほしく思うのです。
こちらの本も戦後のお話で、とてもいいな〜と思いました。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
|