ある日、うちに帰るとあやしい犬がいたんだ。 ふろしきを背負い、おでこにははっきりとした大きな模様。 ぼくのおでこの傷に似ているけど……やっぱりあやしい。
そして、ぼくはみた。 「くせもの!」 その犬が猫に向かって手裏剣をなげるところを。 おまえは、にんじゃなのか?
犬の名前は「にんじゃいぬタロー」。どうやら彼は、あるじの殿さまを探しているらしい。そんな面白そうなこと、ぼくだって知りたい!ということで、ふたりは一緒に「にんじゃ修行」を始めるのです。さて、いったい殿さまはどこに……。
子ども時代、誰もが一度は味わう「忍者」への憧れ。折り紙で手裏剣を作り、新聞紙を丸めた剣を持ち、家中をこそこそ走り回る。だけどもし、知っているはずのその家に「おとしあな」だの「どんでんがえし」だのがあったとしたら? そんな状況、もう考えただけでワクワクしてきちゃいますよね。このお話の中では、そんな夢のような展開が待っているのです。けんたと忍者犬タローとの関係も素敵。
体を動かして遊ぶことに夢中で、絵本を読むひまなんてない! なんて思ってる子どもたちだって、きっと夢中にさせてくれる1冊だと思いますよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
<人気作家がつぎつぎと誕生、注目の講談社絵本新人賞受賞作品!>
ある日、ケンタのうちに、ふろしきをせおったあやしい犬がやってきた。 その犬は、いっしょうおつかえする、とのさまをさがしているという。 ひとりといっぴき、とのさまをさがそうと、にんじゃ修行をはじめるが……
犬との楽しいシーンがいっぱい! 読み聞かせにぴったりです。
*第41回(2019)講談社絵本新人賞受賞作。 *ひとりで読むなら小学校低学年くらいから *読んであげるなら4歳くらいから *すべてひらがな
けんたの家に お母さんが見つけた犬がやってきた
なんと この犬は 忍者でしたけんたも ひたいに 十文字の傷がある
二人で 忍者の修行を なんだかおもしろくて笑える
犬のタローは とのさまを探しに けんたの家にやってきたのでした
そして 家の中を探し回ると・・・・掛け軸の後に ヒミツのへに通じた
タローの分身の術 をよじ登り けんたが巻物を取り出した
なんと 巻物には 「とのさまは おなじしるしなり」
けんたが とのさまだったのです!
びっくり!
タローはとのさまのけんたを 「いのち ある かぎり おまもりするで ござる」 どこへでも ついてくるタローだった
これからのけんたがどうなるか? そこが知りたくなりますね〜
おもしろいお話しでしたよ (にぎりすしさん 60代・その他の方 )
|