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春の菜の花畑は農村の原風景。アブラナ科の仲間たちの種まきから収穫、搾油までと油粕の利用、ナバナの食べ方まで。
ナタネ油がとれる植物について、種類、栽培方法、病害虫、油を取る方法、菜っ葉のお料理、油を使った実験や工作などを紹介する学習絵本。
巻末に詳しい情報をまとめてある。
2001年刊行。ナタネ油をとる植物やその仲間はたくさんあって、おどろく。分類が三角形の図で表現されていて、わかりやすかった。
昔、田舎で暮らしていた時には、菜の花はうちの畑やその辺にタダで、気前よく大量に咲いていて、食べ放題だった。
同じアブラナ科の大根や白菜も、畑で収穫をせずに放置しておくと、どんどん茎をのばし、見事な黄色い菜の花を咲かせて、種ができる。あの大根の菜の花や、白菜の菜の花を収穫して食べると、おいしかった。他にも、田んぼのあぜ道には、同じような形の紫色の菜の花みたいなものが咲いていた。
そんなことを思い出しながら、優しいタッチの絵を見て楽しんだ。
都会で暮らすようになってからは、ナタネ油を利用している。
身近なものであるのに、あまりよく知らなかったので、本書を読んでみた。いろんなことがよくわかって面白かった。
菜種油の良いものは高価だが、その理由もわかった。
これから期待されている燃料・資源だというのもわかり、いろんな方面でナタネが活躍することを楽しみにしている。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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